動物と人間の心安らぐ調和の世界を是非観てください。お台場にノマディック美術館出現!

展覧会リーフレットより 『象と少年』

展覧会リーフレットより 『鷹と少女』
「みんなの住まい」読者の皆さん、こんにちは小西です。
現在東京・お台場に設置されている、移動美術館「ノマディック美術館」にて、映像作家グレゴリー・コルベール氏の展覧会『
ashes and snow』(外部サイトへ)が開催中です。
カナダ出身のグレゴリー・コルベール氏は世界中を訪れて、動物と人の幻想的な調和を捉えた作品を作り続けています。僕は、 2年程前にニューヨークでこの展覧会を見てすばらしいと思い、今回の日本での開催を知って、是非、皆さんにご紹介したくなりました。
セピアトーンで和紙に焼かれた作品群は、どれもその前に立つと、知らず知らずのうちに作品の世界へ引き込まれてしまいます。また、動物の安らぎに満ちた表情や人との調和を眺めているだけで、観ているこちら側の気持ちまで和らいでいくのです。
ノマディック美術館は、世界を舞台に活躍している建築家の板茂氏が『ashes and snow』展専用の移動美術館として設計したもので、鉄製貨物コンテナや紙管など、その全てがリサイクル可能な材料で作られています。2005年にニューヨーク、次にサンタモニカを経て、今回お台場にやってきました。新しい展覧会が開催される毎に、新しい場所で撮影された作品が加わっており、芸術的にも、建築的にも、進化し続けているところがすごいと思います。
実は建築家の板さんとは、80年代に六本木のAXISギャラリーにて、建築家「エミリオ・アンバース」展を開催した時期に、数年程同じ職場で仕事をしていました。
阪神淡路大震災の時には、ボランティアで、紙管による仮設集合住宅や、紙の教会などを作り話題になりました。その活躍・活動ぶりには常に世間が注目している、我が国の誇る建築家です。
来年フランスにポンピドーセンターの分館がオープンしますが、これも板さんが国際コンペティションで優勝した作品です。
ノマディック美術館の話に戻ります。この展覧会をご覧になった方は皆同じ感想を抱きます。「この写真、CGか合成なのだろうか」と。ところが、作品に映し出された動物と人の調和は、全て自然の ままに撮影されたそうで、デジタル加工や合成は全く行われていないのです。また、手作りの和紙にプリントされた作品は、撮影場所、撮影時期、タイトルなど一切を付けず、見た者が自由に感じてもらえるように配慮されているんです。
「象と少年」、「鷹と少女」、「オラウータンと女性たち」等々、写真と映像、美術、建築、小説が一体となった作品展『ashes and snow』、この春イチオシのアートイベントです。6月24日まで開催していますので、ご家族みなさんでどうぞ。
