
Vol.003 「気になる最近のブライダル・トレンド」

結婚式場もコンセプト重視の時代に
僕はプロデューサーという仕事をしている訳ですが、最近多い依頼、それは結婚式場のプランニング・プロデュースなんです。そこで今週は、住まいの話からは少し離れますが、最近僕がプロデュースした結婚式場をご紹介したいと思います。
ここ数年は、レストラン・ウェディングや戸建てのハウス・ウェディングなどの人気に押されて、ホテルや結婚式場ウェディングは厳しい競争を余儀なくされています。
そんな中、巻き返しを図るべく、『ホテルブライダル』の見直しを考えるホテルが増えてきているのですが、旧態依然のホテルの結婚式会場に今後一番必要なのは、挙式自体に明確なコンセプトを創る事なのです。キレイなバンケットとバージンロード、そして一流のサービスがあるだけで満足してもらえた時代は終わろうとしています。そう、今やマンションや住宅と同じく、『コンセプト』をきちんと持った『コンセプト・ウェディング』の時代が到来しているという訳ですね。オリジナリティ溢れる『コンセプト』に基づいたインテリアとお料理でおもてなししてくれる結婚式場は、これから多数増えてくると思います。
では今回僕がプロデュースして、10月にオープンした結婚式場『Angel Bear Wedding Ginza』についてお話しましょう。
テディベアに見守られたウェディング
『Angel Bear Wedding Ginza』は、銀座1丁目のホテル銀座ラフィナートの3階に新しく誕生しました。ここには既に「アニエス・ガーデン」という式場があり、フランスのセント・ヴァレンタイン村との提携で話題となった人気の式場でした。フレンチの鉄人、ムッシュ坂井シェフが料理を監修している事も魅力の1つです。そして僕はそこにプラス『テディベアに見守られたウェディング』というコンセプトを取り入れた式場をプロデュースしてみたんです。

Angel Bear
Wedding Ginza
テディベアとはみなさんご存知のあのぬいぐるみです。
でも、テディベアとはただ可愛いだけのぬいぐるみではないんです。一針、一針、丁寧に縫われたクマのぬいぐるみ。
すなわち『誠実な愛が縫い包(くる)まれている』クマ人形なんですね。また生まれた赤ちゃんが最初に友達になる存在であると考える地域もありますし、欧米では昔から、母親から子供へと受け継がれる習慣もあるそうなんです。
また、『ベア』には「熊」の他に「子供を出産する」、「つらいことに耐える」、「思う方向に向かう」、あるいは「花をつける、実を結ぶ」といった意味もあるんですよ。
そこで僕は、この挙式会場では、新郎新婦のこれからの人生が前途洋々になるようにとの願いを、このテディベアに託すことにしました。ドイツで生まれ、世界中で愛されているテディベア。
このアイデアは、今年の1月に仕事でドイツを訪れた時に浮かんだのですが、会場全体のイメージも「テディベアのふるさと」で統一することにし、中世ドイツ、ロマンティック街道の街並をイメージしました。
半年以上のプロデュースワークでしたが、ずっと「子供の物」と決め付けていたクマのぬいぐるみが、こんなにも意味深いモノであり、みんなから大切にされているのだ、という事は新鮮な驚きでした。
この会場には、日本のテディベア作家8名に製作していただいたオリジナル作品も飾ってあります。皆それぞれに個性が光ったクマで、僕もどんどんこのクマたちに惹かれてしまいました。
余談ですが、世界一のワインソムリエ・田崎真也さんは、テディベア・コレクターとしても有名だそうです。どうです、大人だって大いにテディベアと仲良くなれるんです。機会があったら、是非この会場をのぞいてみてください。
これから新婚生活を始める方は、テディベアをコンセプトにインテリアをまとめてみるのもいいかもしれませんね。
「Jazz and The City」 SUITE VOICE
今回のBGMは、女性4人組のジャズ・ヴォーカル・グループSUITE VOICEのアルバム「Jazz and The City」です。「君の瞳に恋してる」、「マイ・シェリー・アモール」、「ラヴァーズ・コンチェルト」等々、ジャズのスタンダードナンバーからポップスの名曲などを見事なハーモニーで聴かせてくれます。恋人気分醒めやらぬ新婚間近の二人にピッタリのアルバムです。
http://www.suitevoice.com/(外部サイトへ)


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