毎日を楽しむエコエッセンス[カフェエコロ]
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普段の生活に気軽に取り入れられる、
生活を楽しく彩る素敵なエコアイデアを、
箕輪さん自らの体験を交えてご紹介します。

箕輪弥生profile
ロングライフなモノを選ぼう 〜大事に使う、長くつきあう〜
2008.09.26

木の年齢より長く、その家具を使う

デンマークのデザイナー「ハンス・J・ウェグナー」の代表作、通称「Yチェア」。1949年に発売されて以来のロングセラー。(写真提供:黒須一彦)
先日、北欧のライフスタイルを紹介するテレビ番組を見ていて、なるほどと思ったことがあります。

デンマークでは、子供たちが独立したら、親世代は大きな家から小さな家に引っ越して、余分な家具も子供たちにあげて代々使っていくというのです。

子育てが終わったら、住まいもコンパクトにして負担を減らすという考え方も合理的ですが、家具を次世代に渡して、若い世帯の負担も減らすと共に、長く大事に使うことを伝えていくというのも、とても合理的でエコだなあと感心しました。

家具を作っている木材は、数十年という年数をかけて成長してきたもの。

北欧では、その木が生育した期間より長く使うことが、資源を無駄にしないためにも大事だという考え方が根底にあるのです。
最近、日本でも北欧家具が人気となっていますが、その優れたデザインだけではなく、木工職人がひとつひとつ時間をかけて作った手仕事にも魅力を感じる人が増えているのではないでしょうか。無垢材で作られた家具は、メンテナンスをしっかりすれば、何十年も使えます。最初に購入する時は少し値が張っても、長く大事に使っていけば、資源もお金も無駄にはならないのです。

私が少し残念だなと思うのは、日本には国土の7割を占める豊かな森があるというのに、その森林資源があまり活用されずに、どうしても海外の製品に注目が集まってしまうこと。ただし、これはデザインの問題があるのかもしれません。日本から今以上に優秀な家具デザイナーたちが現れて、国産材で出来た素敵な家具が増えたらなあと常々思っています。

日本の森林資源が使われないと間伐などの森の手入れもできずに、森の活性化が途絶えて荒廃してしまうのですから。

手作りは、モノへの愛着を生む

ところで最近、手芸やクラフトと呼ばれる売り場が以前より活況を呈しているのを知っていますか。「ニットカフェ」と呼ばれる編み物をしながらおしゃべりするカフェが人気となったり、家のなかのちょっとしたインテリア小物を手作りする人が増えたり。手作りの楽しさに目覚めている人が増えているのです。

初めてろくろで作った粉引のお茶碗は、出来はまだまだですが、ティータイムに活躍中。
自分だけのオリジナルなモノを自分で作る楽しさはもちろんのこと、自分で手をかけて出来上がったモノは誰でも大事にしますよね。

私も一時、陶芸をやっていたことがあります。お茶碗ひとつ作るにしても、土をこねることから始まり、土を積み重ねて成形し、削り、素焼きをして釉薬をかけ、もう一度窯入れをし、その工程は非常に手間がかかるものです。たとえ、出来上がったものが少しゆがんでいようとも、思っていた色が出なくとも、出来上がった作品は愛おしく、大事に使います。
友人が来れば、いそいそと料理を盛りつけて出し、「いい器だね」なんて言われた時には、堰を切ったように器に対する“モノ語り”が始まります。
つまり、モノに対して手をかければかけるほど、そのモノに対する愛情も増していくように思うのです。

織部と飴釉のコントラストが気に入っている大皿は、ちょっとしたお惣菜も豪華に見せてくれる。
今まで私たちはあまり深く考えずに、大量消費、大量廃棄を繰り返してきたように思います。もちろん大量販売のモノは価格も安く、すぐに手に入るというメリットがありました。

でも、今は地球の資源そのものにも限りがあるということが実感できる時代になり、モノに対するつきあい方も変えていく時なのではないかと感じています。
長くつきあえるモノを選ぶには、手間と知恵が加わった丁寧に作られたモノを選ぶ眼をもつこと。そして、もうひとつは自分の手を少し加えてみること。

そんなことを意識したら、ロングライフなお気に入りのモノを、身の回りに少しずつ増やしていけるのではと思います。
最近のコメント
1. | 投稿者: にも (2008.09.30)

確かに・・・自分で作ったものだと、不細工でも大事に使いますよね。
私は、自分でお掃除セットを手作りしてます・。
(アクリル糸でたわしとかモップ作ってます・・・)
陶芸は、なんだかおしゃれで楽しそうなので、今度やってみたいです。。。

2. | 投稿者: ぱうえる (2008.10.15)

木ってすごいですよね。私は楽器を弾くのですが、木材を使用した楽器は年月と共に弾き手の手になじみ、音色を変えていきます。音色の変わり方は、もともとの木の性質や管理方法、弾き方によっても変わり、年月を経たものはまさに、この世に二つとないもの。ビンテージ的な価値よりも、自分と共に人生を歩んできた相棒のような存在になります。

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箕輪弥生(みのわ やよい)
環境ライター、マーケティングプランナー。
広告代理店勤務などを経て、1989年よりマーケティングプランナーとして独立。
現在は、暮らしと環境に関わる記事の執筆や、環境に配慮した商品の企画など、
環境に関する幅広い活動を行っている。

おもな著書:
『あなたにもできる! 環境(エコ)生活のススメ』(飛鳥新社)
『LOHASで行こう!』(ソニーマガジンズ)
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