最近の住まいには、新しく開発された新素材がたくさん使われています。
一見、天然の木や石に見えても、実は人工素材である場合が多いものです。
今回は、そうした素材の性質をご紹介します。住まいのお手入れにお役立てください。

玄関の床にも、ときどき掃除機をかける。
Point1 大理石に塩素系洗剤は禁物
一般に、玄関の床に使われる素材は大理石かタイルです。
大理石(外部サイトへ)は、太古の堆積物をもとに地球の営みがつくりあげた美しい石灰石です。中にアンモナイトなどの化石の断面があるのを見つけることもあります。石灰(炭酸カルシウム)は塩酸等の酸と反応し、水と二酸化炭素の泡をだしながら溶け出してしまいます。そのため、住まいの塩酸系の洗剤を大理石に使うのは禁物です。
天然の大理石は、人工的に均質に焼き上げたタイルより、水や酸による変色などが起きやすいので、デリケートに扱いましょう。タイルや石の床用目地はモルタルです。モルタルも石灰石を原料としているので、大理石と同じように酸は苦手です。
マンションの玄関床のタイルや石張りの下は屋根に施すような防水工事はしていないので、戸建感覚で水洗いなどしてはいけません。水を使うときは余分な水分を残さないように注意し、乾拭きをします。玄関にも、ときどき掃除機をかけて、汚れがこびりつかないようにしましょう。

何層にも重ねた無垢のフローリングの遮音対策。
Point 2 マンションの遮音フローリングマンションで木の床が普及したのは、マンション用の遮音フローリングのおかげです。上下に集合して住むマンションでは、床の遮音対策が必須です。そこで開発されたのが遮音フローリングです。衝撃を緩衝し吸収するため、クッションが内蔵されています。厚みは一般的なフローリングと変わりませんが、その厚みの中に、衝撃吸収材がサンドイッチのように挟み込まれているのです。
そのため、踏むと弾力性があります。
無垢のフローリングの場合は、イラストのように、下地、衝撃吸収材、合板、フローリングと何層にも重ねて遮音対策をします。木の床に雑巾がけができると思っている方が多いのには驚きます。
水は木の床の大敵です。雑巾がけをする場合は、洗濯機の脱水にかけて水分を飛ばした雑巾を使いましょう。ワックスがけについては、「
住まいのメンテナンスは秋晴れの日に 」を参考にしてください。