巷ではビーズアクセサリーが流行っていますし、コンパクトミシンの進化とともに、洋裁をする人も増えているようです。
こうした趣味には制作スペースと材料の保管場所が必要です。
今回は作品をつくるための空間について考えます。

子供部屋は家族みんなのワークルームに。
Point1
制作途中の作品を広げる・仕舞う
私の母は洋裁や編み物が得意で、子供の頃、私は母の手づくりの洋服を着ていました。母は、制作中、茶の間に洋裁の道具を広げ、父の帰る直前、一気に片づけて、糸くずが残っていないように掃除機をかけていました。制作には、必ず道具や材料が必要です。凝った趣味ほどスペースが要ります。家族に気兼ねせず没頭するには、専用の部屋があるのが理想です。しかし、なかなかそうはいきませんね。昼間は学校に行っていて不在の子供部屋は、いっそ名称を「ワークルーム」として、家族共用で使える部屋にしてみてはいかがでしょう。家族のワークごとに収納を設けて、子供がいじって困るようなら鍵を付けます。この部屋は、子供が独立したら夫婦のためのホビールームにします。しかし、料理や洗濯をしながら制作をしたいという「家事ながら派」には、水回りの周辺に趣味のコーナーがある方が便利ですね。ダイニングの一角に道具と材料も収納できるキャスター付きの作業用テーブルを置き、家族の不在時はダイニングテーブルと繋げて広い作業スペースを確保するといいでしょう。


細かな作業には、アームの可動域の大きいスタンドを2台用意したい。
Point2
健康を損なわない環境を整える
手芸や洋裁の場合、細かな作業の連続です。制作には見るという作業が伴いますが、見ると一言でいっても、ものの形を遠目から大ざっぱに見る、近くから見る、詳細を見る、というように、段階があります。眼にはズームアップ機能はありませんが、周囲の明るさが増すほどよく見えるようになります。作業と眼からくる疲れのダブルパンチは、ひどい肩こりに発展します。趣味に没頭するために、眼に負担をかけない照明環境を整えましょう。住宅の室内の明るさは100ルクス前後ですが、細かい作業には500〜1000ルクスの明るさが必要です。天井からの照明に卓上のスタンドをプラスして、手元の明るさを確保しましょう。電球のスタンドは熱で周囲を暑くするので、長時間の作業になるときは蛍光灯にします。27W程度のコンパクトな蛍光灯スタンドから30cm離れたところで、300ルクスの照度が得られます。
スタンド(外部サイトへ)は、光源の位置を変えやすいアームの可動域の大きいものが便利です。また、1方向からの明かりでは影が邪魔になりやすいので、スタンドを2台にして、作業面を2方向から照らすことができれば理想です。