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閉じている住まいからオープンな住まいへ
現代の暮らし・住まいは、「人が集う」ということをおざなりにしているように感じます。
その結果、私たちはたいせつなものを無くしてしまったかもしれません。
今月は、「住まいに集いと語らいの楽しさを取り戻そう」をテーマに、集うための空間づくりや仕掛けを考えます。

110cmの低い壁で、ソフトに仕切られたLDK。
Point1
人を招きやすい、斬新な間取り

現代の住まいは、プライバシーを尊重するあまり、他人に対して閉じられた住まいになっているようです。最近、私が仕事で参加したマンション・プロジェクト(外部サイトへ)に、そうした点を改良するような間取りがありました。玄関ホールからすぐにリビングがあり、子供室はリビングを通って出入りするようになっています。オープンキッチンを挟んで南側にはダイニング、その隣りに、同じく南に面して主寝室が設けられています。キッチンとリビングとの境界壁は高さが110cmなので、北側のリビングにも南側からの明るい日差しが差し込み、同時に、ある程度視線もカットできます。LDKそれぞれが、ソフトに分離されているので、食事の後片づけが途中でも気にせずリビングへお客さまを招けます。お母さんと子どもがセットで遊びに来たら、子供部屋とリビングの境の引き戸を開け放しにして子どもたちを遊ばせます。お母さんたちは、子どもを視界に入れながら、ゆったりお茶を楽しめるのです。ダイニングと主寝室、リビングと子供室の境にあるドアは、すべて引き戸です。開けっ放しにできる引き戸は、部屋の使い方の自由度を大きくしてくれます。
07052502.gif
ダイニングは食事と会話を楽しむ場所、テレビは置かないほうがいい。
Point2
家族の語らいを取り戻すには、工夫と努力が必要

家族の集いこそ、私たちが最も大切にすべき集いだといえるでしょう。忙しい現代の暮らしでは、家族が集うにも、それなりの工夫と家族めいめいの努力が必要です。家族の行動を調査したアンケートをみると、家族の会話時間は1日に平均1〜2時間です。子どもは学校で長時間を過ごします。卒業して就労すれば、住まいにいる時間はさらに短くなります。帰宅後も、食事、入浴と、しなければならないことが多く、そのうえ、テレビを見る時間も長いのですから、家族で会話を楽しむようなゆったりとした時間を持つことは、なかなかできません。
日本人は、大人も子どももテレビ浸けです。 テレビは、家族が語らう機会を奪っています。家族が一緒にいても、顔は一斉にテレビの方を向き、会話よりテレビが優先になっていることが多いのではないでしょうか?だから、私は、ダイニングにテレビを置くのは反対です。わが家では、子供室にもテレビは置かないようにしていたのですが、いつの間にか子どもが勝手に持ち込んでいて、びっくりしたことがあります。子どものテレビ視聴時間をある程度制限したいと思うのなら、親自身がまず、視聴時間を減らしましょう。
この記事へのコメント一覧:

家族で暮らすということを考える延長として、最近一室空間に興味があるのですが、実際にはなかなか難しそうだと感じていました。でもこの記事を読んで、背の低い境界壁や引き戸を利用してゆるやかに仕切られた家ならいいかも!と思いました。LDKだけではなく、子供部屋も完全個室にしてしまわず、気配が感じられるようにしたいです。生活は習慣だから、子供が小さいときから自室にこもらない習慣や、家族の団欒の時間にテレビをつけない癖をつけておけば、オープンな暮らしが実現できそうですね!


Posted by 咲 at 2007.06.13 11:21
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