寒い冬の一日、ぽかぽか暖かい部屋の中で、自分にとって理想の住まいを描いてみてはいかがでしょう?
頭の中だけでもいいし、実際に紙に間取りを描いてみると、なお、いいですね。
今月は、「自分にとっての理想の住まい」を明確にしたい方のために、プランニングのコツや最近の住まいの傾向などをご紹介します。
日常の動線から間取りを組み立てるのがポイント。
Point1
プロは動線から間取りを組み立てる
私は、住まいの設計をするとき、まず、クライアントご自身と住まいを観察します。着ていらっしゃる洋服や住まいを拝見するとインテリアの好みが分かりますし、打ち合わせをするなかで暮らしぶりが見えてきます。住まいには美しさも求められますが、住むための機能を充たし、住み手のオリジナルな暮らしにフィットすることがたいせつです。たとえば、共働きで、帰宅後、調理しながら洗濯機を回し、テレビでニュースも見るというような家庭の場合は、キッチンとサニタリーが隣り合い、行き来できる間取りがよさそうです。小さいお子さんがいらっしゃる家庭なら、トイレや洗面所のそばに和室があると、お風呂上がりに着替えをさせるのに便利です。その和室を寝室にすれば、夜中に「ママおしっこ」と起こされても楽に連れて行けます。暮らしに合った動線がつくられていることが、楽に楽しく暮らせる住まいの条件なのです。理想の住まいづくりは、部屋と部屋の動線から間取りを組み立てていくのがポイント。まずは自分の、そして家族の生活を見つめるところからスタートしましょう。
Point2
何を優先したいか考えよう
クライアントのご要望を伺いながら、いつも口に出せないことがあります。理想の住まいといっても、実際には住まいのスペースは有限、限られた面積のなかで考えなければならないということです。クライアントが描くスケッチは、部屋は広々、家具は小さく描かれています。
現実は、収納スペースを大きく取れば部屋は狭くなりますし、プライバシーを優先して各部屋を独立させれば廊下の面積が増えます。水回りのスペースも、ある程度の面積が必要です。限られたスペースと予算のなかで理想の住まいをつくるのは、難問なのです。ハッキリしているのは、あれもこれもと全ての要望を満たすことはできないということ。家族の暮らしぶりを観察したら、次には、自分にとっていちばん優先したいことは何かを整理してみましょう。本を読むのが好きだから静かに暮らせることを優先したいのか、料理が好きだから家族と料理を楽しむことを優先したいのか、などなど、優先したいことは何かを明確にしましょう。

同じ面積のLDK も、何を優先したいかで内容が変わる。