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自分のからだをスケールとして使おう
プロが住まいの設計をするとき、基本として押さえておく数字がいろいろあります。
素人には難しすぎる専門的な数字はともかく、住まいの中で安全に快適に暮らすために知っておくべき数字は、ぜひ憶えておきたいものです。
今回は、そうした数字をご紹介します。

両腕を伸ばした長さは約150cm。ちなみに、ひじから指の先までは約40cm。
Point1
両腕を伸ばす、手のひらを広げる

大きさの感覚はいい加減です。同じテーブルを見ても、広いところでは小さく感じ、狭いところでは大きく感じます。お店で見たときはちょうどよいと思ったのに、という家具選びの失敗談をよく聞くのは、このいい加減な感覚のせいです。
1)自分の両腕を横にすっかり伸ばした長さ、2)肩幅+15cm(お盆を持ったときの幅です)、3)手のひらを広げたときの小指の先から親指の先までを直線で結んだサイズを一度測ってみましょう。
私自身のスケールは、1)が約150cm、2)が約50cm、3)が約15cmになります。家具を購入するとき、モデルルームなどでレイアウトを考えるとき、こうした身体のスケールを使えば、楽に素早くイメージをつかむことができます。肩幅+15cmは、空間を気持ちよく通れる最小寸法です。
3)の手のひらのサイズは、収納の中に納めるものやカウンターに置くものなどのサイズの確認に使えます。ティーカップは私の手のひらサイズ、奥行き15cmもあれば納まりますし、デイナー皿なら手のひらサイズ×2の30cmで納まります。
ワークトップの理想の高さは、ひじまでの高さ−まな板の厚さ。
Point2
広さのストレス、高さのストレス

日本人の体型(外部サイトへ)は、「男はでっかく、女はほっそり」へ変化しているそうです。身体の大きい人が廊下の通路幅やお風呂のサイズを大きくしてほしいというのは当然です。トイレやお風呂など、狭い場所ほど広さへのストレスを生みますから、トイレやお風呂の広さは、体格の大きい男性の意見を尊重したほうがよさそうです。ちなみに、間取り図のユニットバスの上に1418とか1620という数字が書き込まれていますが、1418の最初の2桁は、ユニットバス内側の短辺の長さが140cm、後ろの2桁は長辺の長さが180cmということを表しています。
 高さの不満は女性たちからよく聞きます。男性より背の低い女性のほうが、高さのストレスを住まいで感じていることが多いからです。高さについては、女性の意見を尊重するほうがいいでしょう。キッチンのワークトップの高さは85cmが一般的ですが、自分にとっての理想的なワークトップの高さは、ひじの高さよりまな板1枚分の厚味を引いた高さです。洗面台はひじ位置より低いほうが、手を洗ったりするには便利です。ひじより高いと水がひじを伝い、袖を濡らしてしまいます。
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