日本の気候は四季の変化が大きく、春と秋は暮らしやすくても、夏は高温多湿、冬は低温乾燥となります。
そういう気候の中で長い間培った、快適に暮らす知恵がわが国にはあります。
ここでは、わが国に伝わるグリーンリビングについて考えます。

玄関から奥の坪庭へと風の通り道が確保された「京の町家」。
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伝統的グリーンハウス、京の町家
わが国の伝統的なグリーンハウスといえば、何といっても「
京の町家」(外部サイトへ)でしょう。町家は、都市住宅のため両サイドは隣家、間口が狭く奥行きの長い間取りとなっています。道路から奥まで伸びた通路は通り庭と呼ばれ、家屋の奥に設けられた坪庭まで繋がっています。道路に面した玄関先が風の入口、いちばん奥の坪庭が風の出口で、通り庭は、風の通り道となっているのです。この通り庭は、屋根までの吹き抜けで、天窓があるので外光が差し込みます。浴室・便所といった水回りが、いちばん奥に配置されているのは、臭いや湿気を住まいに持ちこまない知恵です。通り庭の中ほどにある台所には、「おくどさん」と呼ばれるかまどがありました。土間に設けられているので、ご飯を炊いた熱が床に伝導して家を暖め、京都の厳しい冬を過ごしやすくしたことでしょう。家中に広がるかまどの煙は、木部を乾燥させ、黒くいぶしますが、煙に含まれるタール(木タール)が、防虫効果も発揮し、家の耐久性をアップさせました。いぶされた古材は美しいですね。