日本の伝統美から学ぶ“もてなしの光”

“もてなしの光”、それは茶の湯の世界にあり。

一期一会。

もてなしの文化の極致ともいえる茶の湯の世界から生まれた言葉で、「今この茶会は生涯でただ一度のものである」といった意味があるといいます。

この一期一会という考えは、茶室でお茶をいただくときだけでなく、露地、つまり茶室の庭に入ったときからそこを去るときまで、“生涯ただ一度の茶事”ととらえて、主人は客人に、客人は主人に誠心誠意を尽くすことを指しているのだそうです。

「露地行灯」が演出する、一期一会の高揚感。

この茶の湯のもてなし文化と光には、深い関係があります。

夕刻から夜にかけての薄闇のなかで行われる「夜咄(よばなし)」という茶事では、茶室へと続く暗い露地に「露地行灯」と呼ばれる灯りが灯されます。茶の湯において露地とは、これからふるまわれるであろう主人の心づくしのもてなしに、客人が期待で胸をふくらませていく空間。その露地の片隅に、一定の間隔で並べられた「露地行灯」の小さな灯りは、客人に行く手を誘導していく灯りであり、つまずかないよう足元を照らす心配りの表現でもあるでしょう。

しかし何より、客人が一定間隔で置かれたその光をたどるうちに、気持ちにリズムのようなものが生まれ、一期一会の境地がだんだんと高まっていく・・・そんな演出に一役買っているのではないかと思われます。茶室へのアプローチとして、見事に完成された光の文化です。

足元の光に歓迎の意を覚える、
日本人独特の感性に訴えよう!

上の写真は、階段の足元を明るく照らした照明デザインの例です。足元の暗さを完全に明るくするような光ではありません。しかし、階段の段差をシルエットで見せているので、登るのには困らないでしょう。何より、「露地行灯」の灯りのように、来客者の気持ちをだんだんと高揚させていくような雰囲気が感じられないでしょうか。

「露地行灯」のように、足元を照らしてもてなしを表す文化は、ほかの国ではあまり見かけません。おそらく日本独特の感覚なのではないかと思います。この一期一会を感じさせる足元の照明を、来客者を歓迎する光として取り入れてみてはいかがでしょう?

住まいに“もてなしの光”を取り入れるポイント

バッテリーランプを足元に並べてみる

電源不要の、キャンドル型バッテリーランプ
まずは「夜咄」のように、玄関や廊下を暗くしてみてください。そこに乾電池で小さなランプを点灯させるバッテリーランプを並べてみましょう。目安としてドア1枚分(80センチから90センチ)の間隔で一列に並べます。来客者は、足元の連続的な光に目を奪われながらほんのりと明かりが灯る廊下を進んでいくうちに、だんだんとワクワクする気分になっていくことでしょう。バッテリーランプは、様々なものがホームセンターや雑貨店などで売られていますが、缶コーヒーくらいの大きさのものがつかいやすいと思います。

そうして気分を高めつつ誘導した先に、ちょっとした光のサプライズを仕掛けておく。たとえば季節の花を飾り、そこにスポットライトをあてておいたり、ディナーを並べてキャンドルを置き、テーブルの上を華やかに演出しておいたり。フォーカルポイント(照明による視線のやり場)が足元のほうから、もう少し高いテーブルなどに変わることで、より新鮮で華やいだ雰囲気となるのです。あたかも舞台のシーンが転換したかのごとくにです。

玄関に並べるバッテリーランプは、写真のようなキャンドル型の、光が炎のように揺らぐものを選んでみてはいかが? キャンドルのように火気を気にする心配がなく、電源が取りにくい玄関や廊下にも自由に設置できるのでおすすめです!
パークホームズ鷺沼三丁目ヒルテラス(分譲済)

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