これまでは、こうした人間と太陽の関係を踏まえたうえで心と体をリラックスさせる照明についてご紹介してきたわけですが、この原理をさらに考えてみれば、当然ながら心身をキリリと覚醒させ、やる気を起こさせる照明を作ることも可能なのです。
そこで今回は、モチベーションが高まり頭脳もすっきりとする昼間の光を再現した照明について触れてみましょう。
明るく爽やかな昼間の光は、心身を生産活動モードにする
太古の社会にはもちろん照明などありません。生きる糧を得るための狩猟が行えるのは、太陽が空に昇っている明るい間だけでした。毎日繰り返される太陽の運行に順応するべく、人間の知覚は太陽高度が高いときには、心身を活性化させるようになっていったのでしょう。
昼間の光のような青白い照明のもとだと、私たちの心身は仕事モードとなって、バリバリと生産活動をすることになっているのです。
仕事の効率も高める、高色温度の“昼光照明”

「パルックボールYOU」発光管露出タイプの電球。「パルックday色」と表示されているものは6700ケルビンの爽やかな光を放つ。
松下電器産業(外部サイトへ)
右の写真は、私が照明デザインを手がけたあるオフィスの照明です。ここで働くスタッフの方々はとても忙しくて、3交替しながら24時間体制で稼動しておられるとのことでした。
そのため、昼夜かかわらず集中力を維持できる照明が必要になったのです。いささか厳しい仕事環境ですが、プロとしてひとつの解決策を提示したつもりです。
ここで登場する光が、さきほど説明した青白い昼間の光です。言い換えれば、晴れ渡った日の真っ青な空から降り注ぐ光を、このオフィスに再現すればいいと考えたのです。
そこで、私がこのオフィスに用いたのは、青空の色温度(光源の色合いを表す数値。数値が高いほど青みを帯びた色になる)とほぼ同じ、8500ケルビンという青白い光を放つランプです。
以前、色温度の低い光源を用いるとリラックスするというお話をご紹介しましたが、色温度の高い青空同様の色味を持つ光は、脳の活動を活発化させて仕事や勉強などをはかどらせる効果をもたらしてくれるのです。
この8500ケルビンという色温度のランプはやや特殊なものなので、一般的なお店などでは手に入れにくいかもしれません。
そこでその代替として、6000〜7000ケルビンの色温度を持つ蛍光灯に置き換えて仕事モードを高める照明術をご紹介しましょう!
仕事や学習意欲を高める“昼光照明”の取り入れ方
1.「昼光色」の蛍光ランプを用意する
色温度の高い光源といえば蛍光灯です。蛍光灯の色温度は5種類に分かれていて、最も色温度の低い順に「電球色」「温白色」「白色」「昼白色」「昼光色」と呼ばれています。
さきほど紹介した8500ケルビンのランプの代わりに、一般的な蛍光灯のなかでもっとも色温度の高い「昼光色」(6700ケルビン)のランプを用いて“昼光照明”を作ってみましょう。
蛍光灯の色温度
電球色・・・2800ケルビン(日没時の光に近い)
温白色・・・3500ケルビン(日没1時間前の光に近い)
白色 ・・・4200ケルビン(日の出1時間後の光に近い)
昼白色・・・5000ケルビン(日の出2時間後の光に近い)
昼光色・・・6700ケルビン(正午の太陽光に近い)
2.蛍光灯スタンドに「昼光色ランプ」を取りつける
一般的に昼光色の蛍光ランプは、ホームセンターや町の電気屋さんで売っています。お手持ちの蛍光灯スタンドに合うランプを買い、入れ替えるだけで“昼光照明”は完成します。
とはいえ、脳の働きを活性化させる光も、いつも浴びっぱなしでいると次第に慣れてしまい、効き目も薄れてしまいます。
そこでおすすめしたいのが、インテリアのほかの照明との対比効果です。たとえば、天井照明やブラケット、スタンドなどは、あくまで電球色の光源を使用しておき、「ここぞ!」というときにだけ、プラスアルファで「昼光色」のスタンドを点灯させるという方法です。
これで「今夜はこれでがんばるぞ!」といった、勝負時に飲むスタミナドリンクのような効果を発揮してくれると思いますよ! そして、仕事を終えたあとの疲れた体は、暖かい電球色の光で癒しましょうね。
パークホームズ川口幸町センターステージ: リビング・ダイニング(C2m-1type)
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三井の住まいへ
お昼間の光ですか。。
でも確かに、仕事で営業で外へ出たときの方が頭はスッキリとしているような。。
(単に、デスクワークから離れてリフレッシュしただけなのかもしれませんけど(笑
ここぞ! って時に使える照明術がたくさんあって、
なんだか楽しいですね。
それを自分以外の人に気づかれずに実践できるようになれたら。。もっと面白いんでしょうね!