“光の隠し味”で秋の味覚を楽しむ

秋の味覚をより美味に仕上げる光

9月も下旬にさしかかり、いよいよ楽しみとなってくるのが食欲の秋。

じつは照明とは、食事をよりおいしくいただくためにも一役買うものなのです。
夜が長くなるこの季節、“光の隠し味”でゆっくりとディナーを堪能してみませんか?

“光の隠し味”のお話をする前に、光の演色効果について簡単にふれてみましょう。
私たちの目に見える光は「可視光線」と呼ばれているのですが、この可視光線には、波長(※)の長い赤い光から波長の短い紫色の光まで、さまざまな種類の光が混ざり合っています。小学生の頃、太陽光をプリズムにあてると、虹のように7色の光に分かれる実験をしませんでしたか? 

昼間の太陽光は白色光なのですが、プリズムによって分光(光の成分を分ける)すると、じつは波長の違う7色の光(実際には連続的に色がかわるので無数)が混ざり合って白色の光となっていたのです。

食材の色味と、光の波長の関係とは?

プリズムによって表れる7色の光は「スペクトル」と呼ばれていて、波長の短い順に、紫・青・青緑・緑・黄・オレンジ・赤の光が並んでいます。

たとえばある光に含まれる7色の光のうち、赤の光が強い場合、その光は赤を鮮やかに再現する性質を持ちます。同様に、青い光が強ければ青が鮮やかに再現されることに。

つまり、波長の違う7色の光のうち、どの光がより強いかによって、演色性(物体の色を忠実に再現するかどうかを表す指標)が変わるのです。この光と色の関係を知っておけば、“光の隠し味”を料理にプラスすることができるんですよ。

料理との相性がいいのは、黄ばみのない光

少々難しい話になってしまったでしょうか。話題を“光の隠し味”に戻しましょう。

料理をおいしく見せるためにおさえておきたいポイントは、“食材の色をよりおいしそうに引き立てる演出”だと思います。

一口に食材の色といってもさまざまですが、トータルで考えると、赤と緑を美しく際立たせてあげることが料理をおいしそうに見せるコツだといえますね。

赤い色を再現する光といえば、赤みがかった白熱電球が思い浮かべられるかもしれません。しかし白熱電球の場合、赤い色を再現する波長の光が強いだけでなく、比較的黄色い光も多く含まれているため、赤い色に若干黄ばみが入ってしまうんです。
食卓に“光の隠し味”をプラスしたいなら、この黄色い光を抑えた光源を選ぶことがおすすめなのです。

料理との相性がいいのは、黄ばみのない光

食卓の照明を「ネオジウム電球」に替える

バルブにネオジウムが含まれている 「ネオピュア電球/グルメランプ」。 松下電器産業(外部サイトへ)
「ネオジウム電球」とは、バルブ(電球のガラス部分)にネオジウムという物質を混ぜ合わせたガラスを使用した電球。
ネオジウムが含まれたバルブには黄色い光を吸収する特徴があるため、黄ばみのない透明感のある光だけが照射されるしくみになっているのです。

これによって食材の赤や緑が美しく映える“光の隠し味”ができ、食欲がそそられる料理に仕上がるというわけです!

表面の皮はパリッと、中の身はふっくらと焼き上がったサンマの塩焼き、この時季はたまらないですよね。大根おろしを乗せてお醤油をかけたら、仕上げに“光の隠し味”を添えていただきましょう!

※波長・・・光は電磁波の一種であり、電波や音波などと同様に波形を描きながら空間を伝わっている。波長とはその波の山から山(もしくは谷から谷)の間の距離のこと。可視光線の場合、波長が長いほど光は赤い色に近づき、波長が短いほど紫に近くなる。
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コメント
1. | 投稿者: なみへい (2007年09月21日)

こんにちは。
はじめてコメントさせていただきます!

より美人にみせる照明や、
料理をより美味しそうにみせる照明。
光の違いでこんなにも効果の差が出るなんて、
照明って面白い世界ですね!!
「へぇ〜」とかいいながら読んでしまいました。。(笑い)

美人照明も、グルメな照明も、
とっておきのシーンでの隠し味に、
是非活用させていただきたいと思います♪

2. | 投稿者: うさうさ (2007年09月26日)

はじめまして☆ うさうさと申します。

以前、転居したのをきっかけにインテリアに興味を持ちそれが高じて、4月から半年間インテリアデザインの学校に通いました。
そこでは、インテリアデザイン(建築)、照明プランニング、CAD、カラーコーディネートを勉強しました。40を超えて学校に行ってみようと思ったのは、自分に何が出来るのか、何がしたいのか、ただ好きなだけでは仕事にはならないとは分かっています。でも好きなコトが職業に出来たら・・と決心して、そして無事に卒業しました。
週一回で朝から夜までの授業でしたので、詰め込むことが多すぎて何がどう頭の中に入っているのか分らなくなってましたけど、学んだ中では照明プランニングとカラーコーディネートが好きでした。

前置きが長くなりましたが、求職のため照明の業界を探していてココのサイトにたどり着きました。東海林さんが書いていらっしゃることは、授業で聞いた話より何倍も楽しいです♪
そして生活に密着しているので、より理解し易い。
私たちの日常生活において、光はかかせないものですから、より深く知ることで
もっと有効に使えるんだということが分ります。
もっと美味しそうに見える、もっと心が癒される、もっとやる気にさせる!
光って不思議、色って興味が尽きませんね。

とりとめもなく書いてしまいました。。
東海林さんの会社が大阪にもあったらいいのに・・などと思ってしまいます。
照明、色に興味だけあって、しかも40代の初心者で就職は無理でしょうかね?(笑)

ま、それはさておき、お気に入りに登録しましたのでまたお邪魔させて下さい。
日中はまだまだ暑い関西ですが、朝晩はめっきり涼しくなってきました。
今夜は十五夜☆ くれぐれもご自愛下さいますように*^-^*

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