しかし、現代社会のなかでは、合理性や利便性、経済性などが優先され、やもすると親は子供たちに複雑で忙しい現代社会を生きる術のみを教えることになっていないでしょうか?
そんなことを考えつつ、今回は、子ども部屋のあかりについて紐解いていきたいと思います。
現代人が忘れてしまった「暗所視」とは?
上の写真はサハラ砂漠の月あかりです。モロッコ王国のエルフードという場所で撮影しました。
愛用するミノルタデジタル照度計で実測したところ、0.2ルクスという極めて小さな照度(光の明るさ)を測定したのですが、わずかな光量にも関わらず、実際にはとても明るい印象を受けたのです(ちなみに月の出ていない星明かりの照度は0.01ルクスです)。
砂漠のように街あかりのまったくない空間では、人間の目は周囲の暗さに順応するため、小さな照度の光であってもひときわ明るく見えるのです。
これは、人間の持っている「暗所視」という視神経のシステムが働いているためなんですね。
「暗所視」とは、0.001ルクスから10ルクスまでの暗い光環境において働く目の機能です。
これに対して10ルクスから10万ルクスという明るい環境においては、「明所視」と呼ばれるシステムが働きます。
本来人間は、昼間は「明所視」を機能させ、夜間は、「暗所視」を使っていました。
しかし、現代生活は、24時間明るすぎる照明さらされているので「暗所視」が機能する環境が少なくなってしまったのです。
私たちは、1日じゅう「明所視」のままで暮らしているといってもいいでしょう。このままでは、「暗所視」は退化してしまうかもしれません。
「暗所視」を照明に取り入れて
小さな変化に敏感になれる心を育てる
人間が「明所視」の状態にあるとき、網膜では色を見分ける細胞が働いています。
このときの私たちが感じ取るのは、色や形といった特徴的でわかりやすい情報です。
一方「暗所視」の状態にあるとき、網膜では別の細胞が活性化していて、色の識別よりも、わずかな光の変化を敏感にキャッチしようとしているのです。
するとこのとき私たちが感じるのは、微細な光の陰影が作り出す景色であったり、明るい場所では感じられなかった相手の表情の微妙な変化であったり、もっといえば人の心を察することもできるのです。
現代の生活では使うことが少なくなった「暗所視」に磨きがかかれば、たとえば夜風で楓の葉が池に落ち、水面の月明かりが揺れると、水面に映りこんだ月が長―く見える…といった何でもないような光景にも、文学的な趣を感じられる心が育つのではないでしょうか。
子ども部屋に本当に必要な光は、勉強をさせる光ではなくて、繊細な感性を磨き芸術性や愛情表現力を養う光なのかもしれませんね。
“光の情操教育”のために取り入れたい照明術
月や星の明かりのように、ほの暗い光を楽しむ時間を作ろう

流線型のフォルムが印象的なアルテミデ社の調光器付きスタンドライト「NESTORE(ネストーレ)」。
ヤマギワ株式会社(外部サイトへ)
豊かな感受性を育むためには、子どものうちから日々のなかで「暗所視」をより多く経験させることが大切です。
勉強をするときには十分に明るくできて、ベッドに入る前の30分間になったら、ゆっくりと明るさを下げていくといった工夫をするといいでしょう。
調光機能のついた照明器具などを取り入れて、月あかりや星あかりのようなほの暗い光を子ども部屋に再現してあげましょう。
白熱灯などの色温度(光の色味)の低い光源は、低照度でも快適ですよ!
照明器具のプラグに接続して使うことができる外付けタイプの調光器も市販されているので、そちらもおすすめです。
パーク・コート恵比寿ヒルトップレジデンス(分譲済) リビングダイニング
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三井の住まいへ
はじめまして。
先日夜中にふと目を覚ますと、ベランダが月明かりに照らされているのを見たんですが、
なんだかすごくきれいで、しばらくみとれていました。
それで、この月明かりに合う曲ってないかな?なんて思って、思い出したのが“月の光”というピアノの曲でした。(そのまんまですね)それで、曲について調べていたら脱線して、さらに色々調べていたら偶然このブログにたどり着きました。
具合のいい光に、それに合った音楽が添えられると、また格別ですよね。光と音楽の組み合わせのお話も読んでみたいです。
それから、モロッコのお写真も興味深いものでした。そこに音なんてなかったと思いますが、それはそれで神秘的な世界だったんだろうなあと思います。もうちょっと詳しく知りたいです!
これも何かのご縁だと思いますので、これからもブログ読ませていただきます。
長々失礼しました。