バラ色の空間!?
2年ほど前のことですが、私は深海調査船に使われる照明の研究をしていて、その珍しい装置を取り寄せてオフィスで点灯したことがありました。それはかなり強力な光を放つ緑色のLEDで、天井に向けて照射すれば部屋全体を緑色の世界にしてしまうほどのすごいものでした。
私はスタッフともに、その光を観察しながら15分ほど打ち合わせをしていたのですが、そのとき急な電話の呼び出しがありました。そこで、いったんその部屋を出て別室に移動したのですが、そこで異変を感じたのです。
な、なんと驚くことに、その別室は一面、濃いピンク色に染まっているではありませんか! 部屋だけではありません。そこにいたスタッフの顔もピンク色になっているのです。
もちろん、部屋やスタッフがピンク色にペイントされていたわけではありません。なぜ、こんな不思議な現象が起こったのでしょうか?
脳内で起こる、「色順応」
この不思議な現象の正体は、私の脳内で生じた「色順応」にあったのです。
私たちの視覚は、目から入った光の情報を大脳の視覚中枢が受け取ることによって知覚されています。
その視覚中枢には、目に入る光の状態に合わせて脳内で色補正をかけ、ホワイトバランス(※1)を保とうとする働きがあるのですが、これが「色順応」と呼ばれるものです。
見るものすべてがピンク色に見えてしまった現象は、一定の時間、緑色の光ばかりを見続けていたために、視覚中枢がホワイトバランスを保とうとして、緑色を感知する視神経センサーの働きを弱めたためでした。
その結果、緑の補色 (※2)であるピンク色を強く認識するよう、脳が補正されていたのです。緑色の光に包まれた部屋に15分間ほどいたことで、知らず知らずのうちに脳内が「ピンクモード」になっていたわけですね。
この「ピンクモード」の状態で見る世界は、まさしくバラ色。女性の表情もかわいらしく? いや、かなり色っぽく映ります。
ターゲットの男性をこの「ピンクモード」にすることができれば、恋が盛り上がりそうな気がしませんか?(笑)
バレンタインデー! 恋を後押しする光の演出法
緑色のサングラスを贈ってみよう
この画像はイメージです。
しかし脳が色順応をすると、かなりこの雰囲気に近くなります!
脳を「ピンクモード」にするためには緑色の光が必要なのですが、彼に無理やり緑色の光を眺めさせるわけにもいきません。
そこで光のソムリエが提案したいのは、緑色のレンズが入ったサングラスです。間近に迫るバレンタインデーには、チョコレートと一緒に、ぜひ緑色のサングラスをプレゼントしてみてください。
・・・以下は、私の勝手なシナリオです。
1.プレゼントしたら、必ずその場でサングラスをかけてもらうようにしましょう。
2.そして夜の街をふたりで街を歩くのです(注意!最低でも15分以上は歩きましょう。色順応には時間がかかります)。
3.予約していたレストランに入りましょう。
4.彼には、もうしばらくサングラスをかけていてもらいます。
5.シャンパンを注文します。
6.シャンパンを手にする直前に、サングラスをはずしてもらいます。
7.そのときです!
彼の脳内は色順応によって確実に「ピンクモード」になっています。
そして、バラ色の世界に包まれたあなたを目にするのです・・・。
8.あとは、ご勝手に愛を告白してくださいませ!
(忠告!!この「ピンクモード」は、3分程度しか続きません。GOOD LUCK!!!)
※1
ホワイトバランス・・・デジタルカメラなどに搭載された、さまざまな光源が持つ色温度の違いを自動的に補正して、できる限り同じ色調で撮影しようとする機能。
※2
補色・・・光の場合、混色すると白色光になる色同士のことをさす。緑の補色はピンクとなり、黄の補色は青紫となる。
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三井の住まいへ
すごい。
ものすごく、面白い提案じゃないですか!!
(バレンタインデー前に気づけなかったことが
とても悔しいです。。)
光のからくりって、本当に面白いですよね。
ところで、
東海林さんはこの作戦を
実行するご予定はあるんですか?w