1980年創業という比較的新しいこのメーカーは、日本では「知る人ぞ知る」という存在で、ここ10年ほどで洗練され急成長を遂げています。私もそのクールでウィットに富んだデザインが気に入って、さまざまなプロジェクトで積極的に使っているのです。
そのモデュラー社が昨夏、ベルギーのブルージュというとても美しい街の近くに、本社・工場兼ショールームを新築したと聞き、これは是非に行かねばなるまい! と考えたのです。幸いフランクフルトからブルージュまでは、飛行機と電車を使って数時間で移動できる距離感なので、
light&buildingのついでに見ておきたいと思ったわけです。
ベルギーデザインとは・・・
ベルギーは周囲をドイツ、フランス、オランダに囲まれた小さな国です。過去にはオランダやオーストリア、スペイン、フランス、ドイツなど、周辺の強国に支配されてきました。それは悲しい歴史であると同時に、ひとつの価値観にとらわれない発想を生み出せる柔軟な国民性を育んだともいえるのではないでしょうか。
実際にアントワープのファッションデザインやグラフィックデザイン、インテリア、アートなどにおいて彼らの本領が発揮され、その独特のデザインセンスは数年前から日本でも支持されています。モダンなインテリアショップなどではオランダデザインなどとともにベルギーの家具やプロダクトも多く見かけるようになりました。
シンプルで機能的、モダンでウィットに富み、ほどよくハードな雰囲気を醸すベルギーデザインは、確かにイタリアやフランス、UK、北欧諸国のどの国とも違った魅力があります。
思わず嬉しくなる本社&ショールーム
モデュラー社の照明もそんなベルギーデザインのDNAを感じさせるものが多いのですが、私が同社のプロダクトを贔屓にするのはそれだけが理由ではありません。このメーカーのプロモーションやカタログが実に凝っていて、茶目っ気たっぷり、その上とてもセンスがいいからなのです。
本社は、ブルージュのホテルから車で20分ほどの所にありました。高速道路沿いに建つ真新しい四角い建物は、遠くからでもそれが本社だとわかるほどにスマートなデザインです。
到着して建物の中に案内されると、そこには私の期待通りのおしゃれな空間が広がっていました。どの空間も楽しいのですが、特に気に入ったのがクールなトイレと会議室の椅子です。

この椅子には、「スケボー」の車輪が取り付けられていて、モデュラーらしい遊び心を感じます。
さらにショールームの展示も実にユニークでした。
モデュラーが悪と戦うというテーマで、照明だけでなく、会社のロゴマークがプリントされたジープなども置いてリアルな戦闘シーンを再現しており、見れば思わず笑ってしまうほどにアニメタッチなのですが、それがまたクールなのです。
大の大人が真剣にお金をかけて楽しんでいるところが、何とも憎いのですね。
ショールームの展示は年に一度、作りかえるのだそうです。とにかくモデュラーのやることには今後も注目したいものだと、改めて感動いたしました。
日本でも大注目、モデュラー社の
プロダクトを見てみたい、と思ったら
デザインブックス
(建築・インテリア関連の専門書店。)
東京都品川区東五反田5-25-19 東京デザインセンター1F
ここには、美しいアルミニウムを素材とした天井吊り下げ型の照明器具があります。
ブラッセルズ神谷町
(ベルギービールとベルギー料理を楽しめるバー。)
東京都港区虎ノ門5-1-5 虎ノ門45MTビル
ここには、巨大な釘をモチーフにした照明器具があります。その名も「HIT ME」。
訳すと「叩いてくれ!」といったところでしょうか。
まつもと市民芸術館
(伊東豊雄氏が設計を手掛けた文化施設。
オペラ公演も可能なスペックを持つ劇場を備える。)
長野県松本市深志3-10-1
ここにはたくさんのモデュラーがありますよ。
なお、モデュラー社の照明は、インテリアショップや照明専門店などのいわゆる小売店で入手することはできません。
ただし、日本の輸入代理店「モデュラー ジャパン」に直接問い合わせれば、小売が可能な商品もあるそうです。購入を考えている人は電話で相談してみてはいかがでしょうか。
●モデュラー ジャパン 東京都港区西麻布1-9-7 Tel:03-5775-2511
ベルギーといえばワッフルにチョコレート、種類豊富なビールといったイメージですが、これを機会にぜひ、ベルギーデザインにも注目してみてくださいね。
青山パークタワー (販売済)
その他のモデルルームの事例を見る>
三井の住まいへ
さっそく「MODULAR LIGHTING INSTRUMENTS」のサイトを見てみました。
ベルギーのデザインと言われてもピンとこなかったのですが、とても素敵ですね。
ベルギーに行ったときは、たしかにワッフル、チョコレート、それと、ムール貝でした(笑)オシャレなイメージがなかったので、雑貨屋さんとかには行かなかったのですが、今度ベルギーに行く際にはインテリアに目を向けてみようと思いました。