PH5(ピー・エイチ・ファイブ)という照明器具は、インテリアに興味のある人ならすぐにピンとくるでしょう。
そうです、あのお皿を重ね合わせたような、シンプルでいて存在感のあるペンダントライトのことなのです。ダイニングテーブルを照らすペンダントライトとしては、世界中で長いこと愛され、今でも決して古さを感じさせない “20世紀における照明器具の最高傑作”なのです。
建築家ポール・ヘニングセンとルイスポールセン社
「PH5」は「PHランプ」という一連の照明器具シリーズのうちのひとつです。
デザインを手掛けたのはポール・ヘニングセンという1894年生まれのデンマーク人建築家で、商品名にある“PH”とは、彼の名前の頭文字なんです。
シリーズの中でも最も人気の高い「PH5」は直径が50センチ、ほかにもサイズによって「PH1/2」や「PH3/4」、またフィンがたくさんついた「アーティチョーク」や雪だるまのような「スノーボール」などがあります。
PHランプ誕生のきっかけは、1925年にパリで開催された「現代装飾美術・工芸美術国際博覧会(アールデコ博覧会)」でした。この博覧会に出展するため、当時、工具や電気用品の販売事業を営んでいたルイスポールセン社がヘニングセンと共同で、3枚のシェードを持つ照明器具を制作したのです。
その4年後、PHランプはヨーロッパだけでなくアメリカ、アジア、アフリカでも販売され、1958年にはとうとう「PH5」が発売されます。
これが世紀をまたいでのロングセラー商品になるなんて、当の本人たちも想像していなかったかもしれませんね。
PHランプは、なぜすごい?
しかし私がPHランプに敬意を払うのは、デザインがいいからでなく、ロングセラー品だからでもありません。
それはPHランプの形が伊達ではなく、光を発する機能を追求したスタイルであるからなのです。
ポール・ヘニングセンは、明るくしたい部分に光を集めること、そして光源が直接目に入らないことを念頭に置いたPHシリーズをデザインしていきました。
彼が追い求めたのは、照明器具自体の美しい形ではなく、良質な光を得るうえでの最良の形だったのです。そしてたどり着いたPHランプは、比類なきスタイリッシュな照明器具となって世に送り出されました。
有形物のデザインではなく、光という無形物のデザインにこだわり抜いたポール・ヘニングセンは、形態意匠の追求を照明機能の追求によって成し遂げた、天才的なデザイナーなのです。
PHランプを手にしたい人のために
愛用者からのアドバイス
私がPHランプを購入したのは、かれこれ20年近くも前のことです。
明かりをともしてみると、空間における間接照明のノウハウが、ひとつのアイテムの中で完結しているのを見て、改めて感心しました。
どこから覗き込んでも、決して中の電球が見えない羽根の構成、空間に浮遊する鳥のような存在感、照明器具の内側のみに赤と青色の塗装を施し、それがほのかにシェードを染める麗しく繊細なプロデュースなどなど、
長いこと使っているうちに「・・・え、こんな工夫がなされていたのか・・・」という驚きがどんどんと出てくる懐の深さ・・・・
ここまで読んだみなさんの中にも、デザイン・機能ともにいうことなしのPHランプを自邸に招き入れたいと思った方がいらっしゃるのではないでしょうか。
そう、思い立ったが吉日です。
さっそく検討してみてはいかがでしょうか?
現在日本で手に入るPHランプは、数種類、そして色の選択もかなり自由なのですから。
しかし気をつけてください、PHランプはかなりの存在感です。
なにせ4人掛けダイニングテーブルに適しているといわれる「PH5」でさえ直径が50センチもあるのですから、相当の存在感があることは想像に難くありません。
さらにワンポイント。
せっかくの「PH5」がコードをリールでくるくる巻かれ、上へ上へと追いやられてしまう…。
これではいけません!
「PH5」は、ペンダント部分がテーブルから60センチ上方に来るよう取り付けるのが最も美しく、光も効果的なのです。
どんなに高品質のペンダントライトでも、正しく使ってこそ伊達ではない実力を活かすことができるのですよ!
上質の照明をうまく取り入れて、
ぜひあなたのダイニングテーブルを素敵な「光の景色」に彩りましょう。
パークシティ豊洲 (販売済)
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見たことあります!「PH5」っていう名前なんですか!
HPみましたが、PHシリーズはいろんな形があるんですね。。
いいものはいつの時代でも流行にとらわれず愛され続けるんですね。
お値段も高いっ!って思いましたが、20年使い続けると思えば安いですね。