白いワイシャツがNGな理由
私は日常的には黒い服を着ています。
「デザイナーって名のつく人は、たいてい黒い服ばっかり着ていそうだよね」という声が聞こえてきそうですが、われわれ照明業界の人間が黒い服を着ているのには実務的な理由があるんです。
ずいぶん前のことになりますが、某照明器具メーカーの実験室で、特別な照明器具の照度実測をしていたことがありました。
その会社の新人社員らしき人が照度を測っていると、上司が実験室のドアを開けるなり新入社員に向かって「何してるんだ!すぐに着替えて来い!」と怒鳴ったんです。
実はその新入社員は動きやすいようにジャケットを脱ぎ、白いワイシャツ姿で照度実測をしていたのです。
上司曰く、
「そんな白い格好をしていたら、光が反射して正確なデータがとれないだろ!」
そうなのです。毎日光と向き合う照明業界では黒いファッションが常識とされ、白い洋服は着てはいけないのです。
結局、その新入社員は、(どこから調達してきたのかわかりませんが)暗幕カーテンを体じゅうにケープのように巻いた姿で現れたのでした。
すかさず上司からは、「まるで光忍者登場!って感じだな」 なんて、指摘を受けていました。
黒服は照明デザイナーのユニフォーム!?
照明デザイナーを志してから、意識して黒を選ぶようになりましたが、今では黒い服が一番好きだし、おさまりがいい気がします。
黒ばかり着ていると個性がないようにも思えてしまいがちですが、自然と黒を見る目が鍛えられ、同じ黒であっても光沢や素材感などの違いにこだわりながら、自分らしいおしゃれを考えるようになったから不思議です。
たまに照明デザイナーの仲間5人で集まる会では、必ずといっていいほど全員黒ずくめとなるのですが、それぞれに個性を発揮しています。
でも、たいてい傍からは「何の団体?」、「お葬式?」なんて目で見られてしまうんですけどね。
光のソムリエのファッション指南
自分の存在をさり気なくアピールするために
最後に照明デザイナーという立場から、雰囲気のあるバーやレストランで、シックでありながら自分を際立たせるファッションのアドバイスをしたいと思います。
照明デザイナーにとって空間は、すなわち「闇」です。そこに光でアクセントをつけながら印象的な景色をつくっていくのですが、
それはファッションにも応用できるのではないかと考えています。
まず黒いジャケットは必携です。
これは暗がりに自分をなじませ、そこが自分のテリトリーだと認識させるためです。
そして、顔の近くにビビッドな挿し色を配してアクセントをつけますが、どんな色でもいいというわけではありません。
洋服はいわばレフ板(天井からの光を反射させる板)ですから、インナーに着る色によってその人の顔をほんのりと赤らめたり、青ざめたり・・・という効果をもたらすのです。
おすすめしたいのは、知的に見える“パープル”や健康的に見える“赤”や“オレンジ”です。
女性には、最初のデートでレストランに行く際、薄いパープルのレフ板・・・、ではなくインナーを着ればあなたのインテリジェンスを彼に伝えることができるはず。
また2度目のデートのときには、ほんのりと顔を紅潮させ、より可愛らしく見せるワイン色が効果的です。
反対にはっきりとした鮮やかな緑は、顔にグリーンの光が映って不健康に見えるので避けたほうがいいかもしれません。
なお、黒ずくめだと暗闇に顔だけが浮かんでいるように見えてしまうこともあるので、くれぐれも注意してくださいね!
パークホームズ四谷三丁目アーバンレジデンス(販売済)
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光によって住まいや生活スタイルを演出するということを考えたことがなかったのですが、かなり光によって左右されることがよくわかりました。上手に光や照明を取り入れて、住まいの生活環境やファッションなど色々なことに役立てたいと思います。