暮らしに装いを エレガントマナー
マナーコーディネーター 住友淑恵
1977年生まれ港区在住。有限会社セレブスタイル(マナー教室)を設立。現在サロンでのレッスンや企業研修、講演、トークショー、TV雑誌メディアへの出演も多数。 ◆このブログでは、毎日をもっと豊かにするための、簡単で楽しいマナーのノウハウをご紹介します。
“心を贈る”訪問〜準備編〜
2008年02月28日
人と人が「会う」ということ
こんにちは、住友淑恵です。

前回は、「マナーとは何か」と題して、まずは自分自身へのマナーが大切ということをご紹介させていただきました。

今回からはいよいよ、基本的な対人マナーについてお話させていただこうと思います。初級編ともいえる内容ですので、「みんなの住まい」をご覧になっている方の中には「当たり前」と思われる話もあるかと思いますが、“まずは基本に帰る”ということで、どうぞお付き合いくださいね。

さて、みなさまは普段、誰かのお宅をご訪問されたり、逆にお客さまをお迎えされたりすることはありますか?
今は、人とのコミュニケーションもメールや電話などを使うことが多く、わざわざ時間をとって伺ったり、またお招きしたりするという機会もずいぶん少なくなっていると思います。
でもそんな時代だからこそ、私は実際に「会う」ということを大切にしていただきたいと思っています。

会うことは“心を贈ること”。「この人と仲良くなりたい」「自分の心を相手に伝えたい」と思われるなら、まず相手にお会いしてコミュニケーションをとりましょう。人と人とが会い、心を贈りあう場には、マナーが自然と生まれるものだと思います。
マナー語録
人と人が「会う」こと。それは心を贈りあうこと
今回は最初の一歩として、訪問のマナーをご紹介しようと思います。
相手のプライベートな空間であるお住まいにお邪魔する、という訪問シーンにおいては、マナーの基本的なことが特に重要です。初対面の方に対しマナーを大切にすることは当然ですが、たとえ親しい間柄であっても「親しき中にも礼儀あり」です。“心を贈ること”は誰に対しても同じであることを忘れないでくださいね。
これだけは押さえておきたい!4つの基本マナー
さて、今回は特に訪問前の準備についてお話しようと思います。

今回ご紹介させていただくことは、相手が親しいほど照れくさく感じてしまうかもしれません。でも、大切なことは、なぜ、このようなマナーが必要なのかご理解いただくことだと思います。そして、人と会うことが“心を贈ること”なのだということを改めて実感してみてくださいね。
1. アポイントメントをとっておく
突然訪問されたら当然びっくりしますし、訪問されたくない場合もあります。
ですから、まず訪問先へ事前に連絡をいれることが基本中の基本です。連絡事項として、相手が準備することを考えて、目的・訪問人数・到着時間を伝えます。子どもを連れているかどうかなども、あらかじめお伝えした方がよいですね。

つまり、相手の予期しない訪問にならないようにすることがポイントです。あなたを迎えるために、相手の方は色々と準備をされるのだということを忘れてはいけません。

また、訪問の目的や相手の都合にもよりますが、訪問時間についても相手の都合が悪そうな時間帯(食事時間帯や休憩時間帯)は避けましょう。午前中は10時〜11時、午後なら13時〜16時くらいまでにします。
基本的に、こちらの希望時間よりも、相手の都合の良い時間に合わせることを考えましょう。訪問される人が動きやすいようにするには、相手に合わせてあげることが一番ですから。

また、アポイントメントをとってから実際の訪問まで1週間以上あいてしまう場合は、伺う日の2日前くらい、遅くても前日までに再度、確認の連絡をいれるとよりよいですね。

2. 到着は少し遅めに
ビジネスシーンでの訪問は、5〜10分前には到着するのがマナーです。
逆に、プライベートシーンの場合は、約束していたちょうどの時間か2〜3分遅れて到着することがポイントです。
お迎えする立場になって考えるとわかると思いますが、これから大切なお客様がいらっしゃる、というときは、相手の方に気持ちよく訪問していただけるよう、直前まで準備されるものではないでしょうか?到着の3分前までエプロン姿、ということもあるかも知れません。バタバタと準備をしている姿はあまり見せたくないものですよね。
予定時間より早く到着して相手をあわてさせるより、ゆとりを持って準備していただけるよう、気遣う心を持つことが大切です。

3.「お土産」には心をこめて
お土産は、相手に対する自分の気持ちを表現できるだけでなく、自分自身の印象を相手に伝えるものにもなりますから、やはり誰に対しても大切なアイテムになります。
それに、相手が喜ぶ姿を想像してモノを選ぶことは、自分自身も幸せな気分になれるステキなことですしね。是非心を込めて選んでみてください。
あなたの気持ちがカタチになって相手に伝わるはずです。

ちなみに最近では、インターネットでも通販サイトなどでお土産探しができ便利ですが、そのまま配送サービスを利用されることはおすすめできません。お土産は手渡しで、心を込めて渡すことが基本ですよ。

4.身だしなみにも気持ちがあらわれます
訪問に際しては、相手に不快な思いをさせないよう身だしなみにも気を配りましょう。これは、訪問シーンに限ったことではなく基本的なことです。
相手は、行動だけを見ているのではない、ということを忘れないようにしましょう。

身だしなみのポイントは「末端」です。
爪の先、クツの先、かかと、袖先・・・ここは意外と人の目がいくところで、しかも自分では意識をしていないとなかなか気が付けないところですから要チェックです!
また、アクセサリーでおしゃれをすることも大切です。無くても不快な思いはさせないのでは?と思われるかも知れませんが、アクセサリーは、「あなたに会うのが楽しみで、こんなにおしゃれをしています」という気持ちを表現してくれるものなんです。
アクセサリーというと女性のアイテムという感じがしますが、男性には関係ないというわけではありませんよ。ネクタイやタイピン、ポケットチーフや帽子などに気を配ってみてくださいね。
男性も女性も、相手に喜んでもらいたいという気持ちを伝えるようなおしゃれを、楽しみながら実践してみてください。

まずは相手に不快な思いをさせないこと。
そして、あなたと会えてうれしい、と思ってもらうこと。
いずれにしても、それは“あなたの心を贈ること”なのです。

さあ、これで“心を贈る”準備は整いました!次回はいよいよ相手のお宅におじゃました際のマナーについてです。お楽しみに!
みんすまスタッフが聞く!こんな時のマナーって?
Q:
訪問先の方は苦手な食べ物が多いようなのですが、
お土産を準備するとき事前に聞いてもいいものですか?
A:
基本的にお土産とは、「喜んでいただきたい」という気持ちを表現するもの。ご自身がお好きなものよりも、できれば相手の方が望まれるものを差し上げられるとよいですね。ですから、事前にお聞きすること自体は問題ありません。
ただし、「お嫌いなものは何ですか?」と突然質問するのはあまりよくありません。例えば、「おいしく召し上がっていただきたいので」というような言葉を添えて、極力自然にお聞きすることが大事なポイントです。お聞きするタイミングも、アポイントメントをとられる際にあわせてお尋ねするのがよいでしょう。
Comment
1. | 投稿者: 桃
2008年03月01日

会うことの大切さを痛感していたのですが、会った時に相手と過ごす時間を大事にしたいと思うばかりで、相手に対してなにか足りないなと思っていました。
そんな中「心を贈る」という言葉はジーンと響きました。
アクセサリーはあなたと会うことを楽しみで・・というのも新鮮でした。
きょう友人に会いにいきます、早速実践してみます!

2. | 投稿者: アイビー
2008年03月06日

住友先生はじめまして。
“マナー”=“作法”といった、堅苦しいイメージを抱いておりましたが、
こちらは違った視点でマナーを学ばせていただけそうですね♪

さて、早速ですが“人と人が「会う」こと。それは心を贈りあうこと”
なるほどって思いました!
ここ数年は用件をメールで済ませたり、友人の近況をblogで知るなどして直接的なコミュニケーションがめっきり減ってしまいました。
メールはとても便利だし、気軽に連絡取り合えるツールの一つなんですが…
だけどそんな中、人に会ったり電話で話したりすると、その人の良さを目の当たりにして感動を覚えるんです。
それは、やはり小さな気配りだったり、ちょっとしたおしゃれだったり。
気づいたらそれを取り入れてる自分が居たりして。。
これって、しっかり心の贈り物を受け取れてたって事ですよね!

言葉にして改めて考えてみると、とてもいいものですね。
今年は友達を招いたり、お邪魔したりする回数を増やしてみようかな…

さりげないマナーはこちらでしっかり学ばせていただいて♪
これからも掲載、楽しみにしていますね!

3. | 投稿者: アウル
2008年03月07日

『人と会う』ことにもちょっとした気遣いで素敵な時間に変わるんですね。
日々の暮らしで特に意識せずただ一方方向な気持ちで人と会っていましたが、これからは‘心を贈る’を意識して、相手に気持ち良い状況をさりげなくつくっていきたいなと感じました。

4. | 投稿者: レイ
2008年03月09日

人と人との出会いは大変大事なもので、双方がハッピーになるようにお互い気を付けなければと思います。

5. | 投稿者: はな
2008年03月14日

おうちに人を招いたり、友人のおうちを訪ねたりするのは大好きです。
マナーの基本は、相手に喜んでいただいたり、負担をかけないように
ちょっとした心遣いをすることかな、と先生のエッセイを拝見して
改めて感じました。
写真もとてもきれいで、わかりやすくて素敵なお話し、これからも楽しみにしています(^u^)

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