暮らしに装いを エレガントマナー
マナーコーディネーター 住友淑恵
1977年生まれ港区在住。有限会社セレブスタイル(マナー教室)を設立。現在サロンでのレッスンや企業研修、講演、トークショー、TV雑誌メディアへの出演も多数。 ◆このブログでは、毎日をもっと豊かにするための、簡単で楽しいマナーのノウハウをご紹介します。
“心を贈る”訪問〜お礼状の書き方〜
2008年03月21日
直筆の文章で“心を贈る”
こんにちは。住友淑恵です。
みなさまは、普段どれくらい手紙を書かれていますか?手紙を書くのは年賀状や暑中見舞いなど、年に1〜2回程度、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、最近は携帯やパソコンのメールで連絡を取ることが多く、手紙を書くという機会が少なくなった、という方が増えたようにも思います。
でも、やはり気持ちを伝えるなら、一文字、一文字に心を込めた手書きの文章が一番。手紙は、受け取った相手に、メールにはない直筆の温かみを感じていただけるものではないでしょうか。

さて、前回まで訪問の際のマナーについてご紹介してきました。今回は、訪問の最後の締めくくりとして、訪問後に送るお礼状のマナーをご紹介しましょう。
お礼状というと、就職活動中であれば、OB・OG訪問後や、何かをいただいときにお送りするもの、というイメージで、ちょっと堅苦しくて面倒と感じる方もいらっしゃるでしょうか。相手が親しい友人であればなおさらかも知れませんね。でも、私としては是非、普段の訪問後でも実践していただきたいことのひとつ。なぜならこれも、お世話になったことへの感謝や、またお会いしたいという気持ちを文章というカタチにしてお伝えする“心を贈るマナーアイテム”のひとつだからです。

受け取った方が、「手書きのお礼状を読んだら、次に会うことがさらに楽しみになった。」と思う姿を想像してみてください。もちろん、お礼を伝える礼儀としての目的もありますが、お礼状は相手との距離をさらに縮めてくれるものでもあると思います。そして訪問後のお礼状は、あなたの訪問をより特別なものにしてくれるはず。是非、気持ちを込めたお礼状を書いて、心を贈ってくださいね。

マナー語録
お礼状で、相手ともっと近くなる、深く繋がる
訪問のお礼状は、なるべく訪問したその日のうちに、できれば帰り道に出せるように仕度をしておきましょう。訪問のお礼状に限らず、お礼は「時間をあけず、できるだけ早く」がポイント。気持ちが熱いうちに伝える、ということが大切です。

お礼状は、封書とハガキのどちらでも構いません。あらかじめ宛先を書き、切手を貼っておきましょう。当たり前ですが、相手のお名前は間違うとたいへん失礼となりますので、漢字などが間違っていないかよく確認して書いてくださいね。後はお礼の文章を書くだけ。こうしておけば、すぐに投函できます。すぐに出せないという場合は、遅くても3日以内には出すようにしましょう。

お礼状の書き方
まずは、筆記用具と形式について簡単にあげてみましょう。これは、お礼状だけでなく、お手紙を書くとき全般にいえることなので覚えておいてくださいね。
筆記用具や用紙は、誰に対するお礼状かで次のように使い分けましょう。

■目上の方やフォーマルシーンの場合、筆記用具は万年筆か筆(筆ペンでも可)で。用紙は、白がフォーマルカラーです。封書で出すときは、紙の素材は和紙(奉書紙や半紙、懐紙など)を使いましょう。

■同僚や友人に宛てる場合、筆記用具はボールペンやフェルトペンでも大丈夫です。親しい間柄なら、マーカーやカラーサインペンなどで装飾しても構いません。用紙も、とくにこだわらなくても大丈夫です。

■鉛筆は、どんな場合でもNGです。

また、形式としては次の4つが基本です。

■前文:頭語、時候の挨拶

■主文:用件(目上の方やフォーマルシーンは縦書き、親しい友人の場合は横書きでもOK)

■末文:自愛・繁栄を祈る言葉、結びの挨拶、結語

■後付:日付、署名、宛名

もちろん、形式にとらわれ過ぎると、親しい友人などに宛てた場合はかえってよそよそしい感じになることもあります。相手との関係性を考慮しましょう。

さて、実際にお礼状を書くとき、何を書いたら良いのだろう?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。そんなときは、次の順番にそって気持ちを書いてみてはいかがでしょうか。

1. お礼のことば

2. お会いしたときの気持ち

3. お会いしたときの話題やエピソードなどに対する感想

4. 最後に相手をねぎらう気持ち

例えば、久しぶりにお宅へおじゃまさせていただいた、学生時代の先輩へのお礼状なら…

 先日はありがとうございました。
 会う前はお久しぶりで少し緊張しましたが、快く迎えてくださって嬉しかったです。
 お子様のお話、とても興味深かったです。私も自分の子育ての参考にさせて
 いただこうと思いました。
 次にお会いしたときには、ぜひお話の続きをお聞かせください。
 まだまだ寒い日が続いています。風邪など引かないように、ご自愛くださいませ。

というような感じです。形式でいうと、主文と末文に当たる部分になります。
もし、もっと書きたい!と思っても、あまり長々と書くことは控えたいですね。
あくまで、訪問時にお世話になった感謝の気持ちを伝えることが目的だということをお忘れなく。

最後に、お礼状をさらにセンスアップする方法をひとつ。それは、季節を感じられるものを添えるというという方法です。例えば、封書なら季節の草花の花びらや葉を同封したり、ハガキならイラストを描いたりしてみましょう。親しい間柄であればシールを貼ってみるというのも良いかもしれません。きっと、相手に気持ちを伝えるためのサポート役になってくれると思います。

目上の方などには失礼にあたりそう、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、相手に気持ちをほぐしていただく、温かみを感じていただく、ことができる“粋”な方法ですので、是非、実践してみてくださいね。

次回は、お客さまをお迎えする側のマナーについてご紹介します。どうぞ、お楽しみに!
みんすまスタッフが聞く!こんな時のマナーって?
Q:
月に3〜4回のペースで友人宅におじゃましていますが、お礼状はその都度書いたほうがいいのでしょうか。
A:
1ヶ月に3〜4回程度なら、その都度書いて も多いということはないでしょう。ただ、おじゃまするのはいつものことで、特別なことではないからお礼状は出さない、と いうのはいけませんね。お礼状は、感謝の気持ちをカタチにして伝えるもの。「いつもありがとうございます。」という気持ちを、ぜひお礼状で伝えてくださいね。
Comment
1. | 投稿者: ブルドック
2008年03月22日

こんにちは。今回も楽しくマナーについて、勉強させていただきました。最近、色々な場面で、お礼状を書く機会が増えていたところだったので、大変参考になりました。実は、文章を書くのが苦手で、ペンを持っても一枚のはがきを書き終えるまで非常に時間が掛かってしまっていました。今回、先生のアドバイスを参考に、文章をまとめてみると、以前より、内容のまとまったお手紙を書くことが出来ました。これからは、お手紙を書く相手の事を考え、時候の挨拶、相手をねぎらう気持ちを、もっと沢山使えるように、意識していきたいと思います。

2. | 投稿者: ぽち
2008年04月06日

今まで友人宅に訪れても、ただおもてなしを受けているだけでした。
何かお礼を!といつも思っていたのですが、どうやればいいのかわからなかったので、今回とっても参考にさせていただきました!
親しい友人でも、やはりお礼とマナーは大切ですよね!これからはおもてなしを受けるだけではなく感謝の気持ちを形にして伝えていこうと思います。

3. | 投稿者: いのゆみ
2008年04月22日

この記事を参考にして、手紙を2通書きました。
郵送するお香料に添える手紙と、友人の息子さんの誕生日祝いとしてお花のアレンジに添える手紙です。
おくやみの手紙の送り主より、先ほど電話があり「とてもいい手紙でした。
泣いてしまったわよ」とお礼がありました。
手紙を通して、お付き合いが自然にできたことと、気持ちを整理して伝えられたこと、うれしく思いました。住友先生に、感謝します。
ありがとうございました!

4. | 投稿者: メイドン
2008年04月23日

最近は、鉛筆も持たなくても色々情報を伝える事ができるので手紙は、本当に新鮮ですよね。
たまには、書いてみようと思います。

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