暮らしに装いを エレガントマナー
マナーコーディネーター 住友淑恵
1977年生まれ港区在住。有限会社セレブスタイル(マナー教室)を設立。現在サロンでのレッスンや企業研修、講演、トークショー、TV雑誌メディアへの出演も多数。 ◆このブログでは、毎日をもっと豊かにするための、簡単で楽しいマナーのノウハウをご紹介します。
来客への心配りとおもてなし〜当日の心配りとおもてなし〜
2008年04月11日
お客さまをお迎えするにあたって
みなさま、こんにちは。住友淑恵です。

前回は、お客さまをお迎えする準備として、お掃除やインテリアなどを中心に部屋の仕度に関するお話をさせていただきました。今回は、いよいよ当日、お客さまをおもてなしする際のマナーについてご紹介したいと思います。

準備の段階では想像力を働かせ、お客さまがいかに快適にくつろいでいただけるかを考えながら仕度をしますが、当日は実際にお客さまがそのように過ごしていただけるよう「今、何が必要か」を考え、心配りをすることが大切です。

ただし、はりきり過ぎて押し付けがましくなったり、気を遣い過ぎて自分が疲れてしまうのでは、せっかくの“心を贈り合う”時間がもったいないですね。あくまでもさりげなく相手の様子やその場の状況を察し、過剰なサービスにならないように気をつけながら心配りをしてください。
マナー語録
心遣いが生み出す、うれしい気持ちの分かち合い
お客さまをお迎えする当日、部屋をもう一度整え、玄関からお部屋までの導線を最終チェックしておきましょう。前回もお話しましたが、汚れなどが印象に残りやすい水まわりは、とくに念入りに確認してくださいね。

約束の時間の15分前。お茶とお菓子、懐紙、おしぼりを用意します。お菓子は、できれば手づくりのものを用意したいところ。はりきってホームメイドのお菓子というのもすばらしいですが、あまり手がかけられないというときもありますよね。そんなときは、フルーツなどを切ってお出ししても良いですし、既製のお菓子などをお皿に盛り付けるのもOKです。いずれにせよ、「喜んでいただくために、ご用意しました。」という気持ちが表れていることが大切なのです。
ちょっとした心配りで、より楽しい時間に
いよいよ、お客さまがいらっしゃったら、もちろん笑顔でお出迎え。
中にお通しして、荷物などを置く場所をお伝えしましょう。「お荷物はこちらへどうぞ」というちょっとした一言ですが、お客さまが「荷物はどこに置けばいいのだろう?」と、まごまごされないためにご案内する、心配りの一言なんですね。
お客さまに席へ着いていただくときも同じです。「どうぞ、こちらへおかけください」とご案内すれば、相手を迷わせることがなくなります。

お客さまが席に着かれたら、お茶とお菓子をお出しします。
出し方は、相手から見てお茶は右、お菓子は左で、和も洋も同じです。「訪問のマナー 〜訪問先での振る舞い編 〜」の「お茶とお菓子のいただき方」でもご紹介していますが、これは、お茶をいただくときには右手の動きが多く、お菓子をいただくときには左手の動きが多いからで、うっかり相手が粗相をしないようにする心配りがカタチになったものなのです。また、懐紙の用意も相手にスマートにお菓子などを召し上がっていただくための心配りのひとつですね。

お客さまにとって、訪問先で食べたり飲んだりすることは、最も気を遣われることだといえます。こちらからの心配りで、その緊張をなるべく取り除いて差し上げられるようにしたいものですね。

会話が弾んできたら、お茶も進みます。さりげなく相手のお茶の残りを確認し、もし少なくなっていたらおかわりをすすめましょう。ただし、そろそろお開きになる頃というタイミングでおかわりをすすめるのは、「もうそろそろ、お帰りいただけますか」という合図にもなってしまいますので注意してくださいね。

お客さまがお帰りになる際のマナー
楽しく過ごす時間ほど、あっという間に過ぎるものですね。お客さまがお帰りになる時間がやってきます。
お帰りになることを告げられたら、一度はおひきとめしましょう。「名残惜しいです」という気持ちをきちんと表すことも、相手に対するマナーです。
このやり取りの中には、「相手の迷惑にならないようにしたい」という気持ちと、「相手とお別れするのが残念だ」という気持ちが交わされているわけですね。

お客さまがお帰りになるときは、きちんと表に出てお見送りをしましょう。このとき、玄関先で済ませたり、ちょっと見送ってすぐに家の中へ戻ってしまう方もいらっしゃるようですが、お見送りは相手が見えなくなるまで “見届ける”ことが大切です。

これは、日本人の“相手を気遣う”習慣のひとつでもあります。細やかな心遣いの大切さは、今も昔も変わりません。ぜひ、みなさんも心がけてみてくださいね。


来訪時のマナー、いかがでしたでしょうか。自分のプライベートな空間でくつろいでいただくための心遣いは、相手にとってはもちろんのこと、「喜んでいただけて、よかった」と、自分自身もうれしい気持ちなれるものだと思います。自宅を行き来して親しくなれるのは、そうした「うれしい気持ちの分かち合い」があるからかもしれませんね。

さて次回ですが、春は出会いの季節ということで、初対面の方へマナーをお届けする予定です。どうぞ、お楽しみ!
みんすまスタッフが聞く!こんな時のマナーって?
Q:
お客さまが持ってきてくださったお菓子は、その方にお出ししてもいいのでしょうか?
A:
「訪問のマナー 〜訪問先での振る舞い編 〜」でも、お出しするお菓子についてコメントをいただいていましたね。それだけ、この場面で迷われる方が多いということなのかもしれませんね。さて、持ってきていただいたお菓子などは、お客さまが「ご一緒にいただきましょう」とおっしゃらない限り、お出ししてはいけません。それは、あくまでお客さまが訪問先へのお土産として用意されたもので、お客さまご自身が召し上がるために持っていらしたものではないからです。また、迎える側としてもお菓子などを用意することがマナーなので、何もいわれないのにいただいたものをお出しするのはNGです。
ちなみに、お客さまが持ってきてくださるお土産のことを「お持たせ」といいます。お客さまと一緒にいただく際には、「お持たせで失礼ですが」といってお出ししましょう。
Comment
1. | 投稿者: ルーニー
2008年04月11日

なるほど…。「ご一緒にいただきましょう」といって持ってきてもらったもの以外は
出さない方がいいのですね。以後気をつけたいと思います。

招く側も招かれる側もちょっとした心使いがマナーにつながるんですね。
とてもためになりました。

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