暮らしに装いを エレガントマナー
マナーコーディネーター 住友淑恵
1977年生まれ港区在住。有限会社セレブスタイル(マナー教室)を設立。現在サロンでのレッスンや企業研修、講演、トークショー、TV雑誌メディアへの出演も多数。 ◆このブログでは、毎日をもっと豊かにするための、簡単で楽しいマナーのノウハウをご紹介します。
お中元を贈りましょう〜お中元でコミュニケーション〜
2008年07月04日
昔も今も大切なコミュニケーションツール
みなさま、こんにちは。住友淑恵です。

日本には、古くからお中元という習慣がありますね。今は、まさにそのシーズン。みなさんはお中元、贈っていますか?お中元というのは、古代中国の上元(じょうげん)・中元(ちゅうげん)・下元(かげん)という、道教の信仰行事が起源のようです。この中の中元が旧暦の7月15日で、これが日本のお盆と結びつき、仏さまへのお供物を親類や隣近所へ配る習慣として広まったのですね。やがてそれが、商い先やお世話になった人に贈り物をする習慣へ。そして、現在のようなお中元になったそうです。

そんなお中元、最近では「面倒だからしていない」とか、「お歳暮だけで十分」という方もいらっしゃるようです。確かに、相手によってはお歳暮だけでOKという場合もありますが、私は是非一度、お中元というものを見直していただきたいと思うのです。

というのも、私は、このお中元の歴史的な変遷が、神仏や先祖を敬い、また、人と人とのつながりを大切にする、日本人らしいものだと思うからです。心を贈ることの大切さは、これまでも何度かご紹介させていただきましたが、今も昔もそれは変わらないはず。日本人の心が育てたお中元を、これからも大切に、毎年の習慣として守っていけたらいいなと思います。
マナー語録
大切にしたい、日本人の心が育てたお中元
お中元を贈る時期と相場
お中元を贈る時期は、地域によって異なることがありますが、関東では7月上旬〜7月15日、関西では7月下旬から8月15日となっています。ただ、最近は早めに贈る傾向があり、人によっては1週間ほど早く贈る方もいるようです。なお、この時期は贈る相手に合わせます。

また、品物の相場ですが、一般的には3千円〜5千円とされています。しかし、これはあくまで目安。相手のことを思い、“感謝の気持ちを伝えるもの” と考えて選ぶことが大切なので、相場にはそれほどこだわらなくてもOKです。ただ、あまり高額なものを贈ると、相手を恐縮させてしまうこともあるので注意してくださいね。

お中元を贈る方法ですが、最近はデパートなどからの配送をお願いすることがほとんどかと思います。しかし、本来であれば相手のところへ伺うものなので、できる限りお会いして、きちん感謝の気持ちを伝えていただきたいと思います。その際は、以前の記事「訪問のマナー」をご参考に。

とはいえ、お中元を贈る全員のところへ伺うことはできませんよね。配送にする場合は、品物が届く前に、「心ばかりの品を送りました」という挨拶状を送りましょう。品物を贈りっぱなしにするのは、マナー違反ですよ。

品選びのポイント
贈る品物は、“受け取った相手が喜ぶもの”が基本ですが、それを選ぶことに頭を悩ませる方は多いのではないでしょうか。代表的なものには“消えもの”といわれる、食べたり飲んだりして消えるものが多いようですが、相手の喜ぶ顔を想像しやすいからかもしれませんね。ここでは、私からのおすすめとして、贈る品物について、いくつかのポイントにまとめてお話したいと思います。

■家族構成を考える
何人家族なのか、お年寄りやお子さんはいるのかなどを参考に、ご家族に喜ばれる品物を選びます。お年寄りがいらっしゃるなら、そうめんなどもいいですね。お子さんがいらっしゃるご家庭は、ジュースなどが喜ばれますよ。

■季節感のあるもの
この時期ならではのもので、相手に喜んでもらいましょう。もちろん旬の果物などもいいですが、そうした食材の加工品やお菓子などは保存もきくのでおすすめです。また、清涼感のあるビールなどの飲み物もいいですね。

■保存のきくもの
お中元がたくさん贈られてくるお宅には、保存のきくものを贈ると喜ばれます。消費期限の短いものは、それを気にして食べなくてはいけませんからね。海苔や昆布、調味料などのほか、最近では冷凍保存できるスイーツなども人気がありますよ。

以上のポイントを頭に入れて、良い品選びをしていただければうれしいのですが、もし、どうしても決まらないときは、是非、お中元のプロ、デパートのお中元係の方に相談をしてみてください。
実は以前、お中元商戦真っ只中のデパートを訪ねたことがあります。市場調査もありましたが、デパートの方はどこまで対応してくださるのだろう、という興味があったからです。どなたも、とてもよく勉強をしていらして、失礼ながら正直ちょっと驚かされました。また、商品が目の前にあるので、具体的に細かいところまで相談にのってもらえますよ。

さて次回は、お中元の贈り方についてご紹介したいと思います。どうぞお楽しみに!
みんすまスタッフが聞く!こんな時のマナーって?
Q:
お中元を贈るタイミングを逃しました。時期を過ぎて贈るには、どうすればいいですか?
A:
時期を過ぎてしまった場合は、「お中元」として贈らず「暑中お見舞い」で。もし、立秋を過ぎているなら「残暑お見舞い」で贈ります。その場合も、「暑中お見舞いの品を送りました」と、先に挨拶状を送ってくださいね。
Comment
1. | 投稿者: ひろ08
2008年07月05日

正直に言うと「御中元って面倒だ・・・」と、思っていたのですが、考えを改めさせられました(笑)
贈る相手のことを思いながら“感謝の気持ちを伝えるもの”として御中元を贈りたいと思いました。

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