暮らしに装いを エレガントマナー
マナーコーディネーター 住友淑恵
1977年生まれ港区在住。有限会社セレブスタイル(マナー教室)を設立。現在サロンでのレッスンや企業研修、講演、トークショー、TV雑誌メディアへの出演も多数。 ◆このブログでは、毎日をもっと豊かにするための、簡単で楽しいマナーのノウハウをご紹介します。
引越しのマナー〜 引越し先での挨拶 〜
2008年08月21日
新しいご近所さんへの挨拶
みなさま、こんにちは。住友淑恵です。

前回は、引越すときの挨拶などについてお話をしました。慣れ親しんだ環境から、新しい環境に変わる引越し。引越した先には、新しい出逢いが待っています。これからご近所さんとなるのは、自分の生活圏でお付き合いしていく方々。いろいろな場面でお世話になるかもしれません。また、近くに住む人の顔を知っていると、お互い安心しますよね。「はじめまして、よろしくお願いします」という気持ちをきちんと伝え、まずは笑顔を交わすということは、とても大切です。

挨拶に伺うお宅は、前回もお話をした「向こう三軒両隣」です。正面のお宅とその両隣、そして自分の家の両隣のお宅。集合住宅の場合は、上下左右のお宅と管理人さんでしたね。

伺う際ですが、まず大切なことは身だしなみです。以前、ご紹介した「初対面の方へのマナー 〜第一印象のために〜」でもお話しましたが、自分のイメージが第一印象で決まってしまうということは、少なくないのです。おしゃれをしていく必要はありませんが、きちんと身だしなみを整えていきましょう。
ご挨拶には、できるだけ家族揃っていきたいものです。とはいえ、ご主人の帰りが遅いなどの事情がある方もいらっしゃるかと思います。その場合は、「あいにく主人が忙しくしておりまして、私一人でのご挨拶で失礼いたします」と伝えるといいですね。また、もし小さなお子さんがいらっしゃるのなら、「子どもが小さいので、ご迷惑をおかけするかもしれませんが」と、一言添えましょう。もし、相手にもお子さんがいらっしゃったら、“お互いさま”と思ってくれるのではないでしょうか。そうしたはじめの挨拶は、さりげなくこちらの家族のことも伝えられて、相手に安心感を与えられますし、これからのご近所付き合いをスムーズにしてくれるものだと思います。
マナー語録
出逢いのスタートラインは、心を込めた挨拶
さて、引越し先への挨拶には、気持ちを添える品物を持っていきますよね。初めてお逢いする方に渡す品物は、どのように選べばいいのでしょうか。次は、その品物についてのお話をしたいと思います。
挨拶の品物で伝えるもの
「お世話になります」という気持ちをカタチにした、挨拶の品物。引越しのマナーアイテムとしても、とても大切です。贈り物の基本は、相手の家族構成や好みに合わせて選ぶことですが、引越したばかりではそうしたことはわかりませんよね。挨拶の品物で多いのは、タオルや石鹸、お菓子といったものなのですが、家族構成にもあまり関係なく、相手が受け取っても困らないということが、大きな理由なんだと思います。

“タオルや石鹸”というと、「とりあえず何か持っていこう」といって品物を選ぶような感じがしてしまいますが、そうした気持ちで選んだ品物を持ってご挨拶に伺うことはよくありませんね。「相手がもらってうれしい品物を」と思いながら、また、自分も楽しみながら品選びをしていただきたいと思うのです。

「心を込めて選びました」という気持ちがより伝わりやすく、受け取る相手も、選ぶ自分も楽しい品物として私がおすすめしたいのは、タオルをくるくる巻いてケーキのようにしたもの。きっと、包みを開けた相手を笑顔にしてくれると思います。もちろん挨拶の品物は、タオルや石鹸以外でもOKですよ。例えば、飾っても楽しめる、ルームキャンドルはいかがでしょうか。火を灯して楽しみながら、ご挨拶に伺ったときのことを思い出してくれるかもしれませんね。

ちなみに、品物の金額は、500円〜1,000円くらいが目安。水引が赤白の蝶結びののし紙をかけ、表書きに「御挨拶」と書きます。それから、表書きの下に書く自分の名字は、相手に覚えてもらうためでもあるので、忘れずに書きましょう。もちろん、渡すときにも、「喜んでいただけるといいな」という気持ちを添えてくださいね。

また、品物を贈る際に是非おすすめしたいのが、挨拶のカードを添えること。ただ品物を贈るだけではなく、「これから、よろしくお願いします」という言葉を添えることで、より丁寧な気持ちを伝えられます。また、イラストを添えたり、自分が気に入ったデザインのものを選ぶと、「こういう趣味の人なんだな」と、親近感をもっていただけると思いますよ。
親しい方にもお知らせを
引越しがひと段落したら、引越しのご挨拶状を出しましょう。年賀状をやり取りしている方や、お中元・お歳暮などをいただいている方、また、親しいお友だちにもお知らせしましょう。送るタイミングは、早ければ早いほどいいですが、遅くても引越してから1ヶ月以内には出してくださいね。
挨拶状は、引越したことと、新しい住所をお知らせするためのもの。長々と書かずに、要点のみを書くことがポイントです。しかし、受け取る相手に、「事務的に送ってきた」という印象を与えないようにすることも大切。挨拶状も、品物を贈るときのように、受け取った相手がうれしい気持ちになれるような配慮がほしいですね。

例えば・・・

朝夕涼味を覚えるころ、いかがお過ごしでしょうか。
さて、この度下記へ転居いたしました。
周りには緑も多く、子どもが育つにも良さそうな環境です。主人とも、今度の週末に近所の公園へのんびりピクニックをしに行こうかと話しています。
どうぞ、お近くにお出かけの際には、お気軽にお立ち寄りください。
まずは、ご挨拶かたがたお知らせまで。
(最後に住所を書く)

というように、引越し先のことになどについても触れ、また、新天地で暮らす喜びなども伝えられるといいと思います。

引越しは、新しいコミュニケーションの始まりです。気持ち込めた挨拶でお付き合いをスタートさせて、その新しい出逢いを素敵なものにしてくださいね。

さて次回ですが、引越しをお祝いする側のマナーをご紹介しようと思っています。餞別やお祝いの品物などについてもお話をする予定ですので、どうぞお楽しみ!
みんすまスタッフが聞く!こんな時のマナーって?
Q:
引越し先でお隣へ挨拶に行きましたが、行く度に不在。すでに2ヶ月ほどたってしまいましたが、しつこく伺ってもいいものでしょうか?
A:
直接お会いして、顔を知っていただきたいところではありますが、ご挨拶は最低1ヶ月くらいまでのこと。2ヶ月もたっているのであれば、挨拶状をポストに入れておきましょう。その際は、「お伺いしましたが、ご不在でしたのでお手紙で失礼します」と、書き添えます。お隣であれば、その後にばったりお会いするかもしれません。そのときは、改めて挨拶をしてくださいね。
Comment
1. | 投稿者: もも
2008年08月22日

本当に第一印象は大切だと思います。
引越しのときにきちんとご挨拶に来ていただいていたら、多少の物音などは我慢できるのに、マンション内で会っても挨拶もされないような方からの騒音は我慢するのがつらいです。
お互いに気持ちよく暮らしていくためにはマナーがとても大切だと心から思います。

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