こんにちはあずみです。
今回は、スタッフ「あの頃」のリレー連載ということなので、わたしも昔を思い返してお話したいと思います。
昔の生活と一言でいってもさまざまなシーンがありますが、今回は私の部屋の前にずっと置かれている『カネのなる木』のお話をさせていただきます。
その木は私の2つ上の兄が生まれた時に母が小さな植木鉢に葉の一部を植えたのが始まりでした。カネのなる木は1枚の葉からでもどんどん成長する強い木で、始まりは2枚の葉っぱを鉢植えに植えたところから始まったそうです。年々葉が増え、幹が太くなり、大きくなり続けました。小さな植木鉢では足りなくなり、鉢の植え替えを何度も行いました。今は1m以上もの立派な木になっています。1枚の葉を植えてから25年以上もの時が過ぎました。
そのカネのなる木との思い出をお話させていただくと、その木は私の部屋のすぐ前の廊下スペースに置いてあったのですが、子供の頃は小さな鉢植えに植えてある植物くらいのイメージだけで分厚くてふわふわした葉っぱだなぁという感じで普段は全く気にすることはありませんでした。自分が次第に大きくなるにつれ、考え事をするとき、家族と喧嘩をしたときなど、その木が置いてある隣の窓で考え事をすることが多くなりました。気がつくと、考え事をするときにはいつもその木が近くにあったなぁと思います。今、その木の横に座ると、自分よりも大きくなっていて驚きます。それと同時に自分も大人になってしまったのだと気づかされますが……私の成長と共に大きくなって、いつも近くにあったその木は私にとっては変わらない風景として、いつまでも記憶に残っています。
実家に帰ると必ず大きくなったカネのなる木を確認します。伸びすぎて切り落とした葉もまた鉢に植え替えれば成長していくので、今ではカネのなる木の鉢がたくさんあります。
実家に帰って自分が住んでいたときと変わらない風景や変わらないものがあるとなぜかとても安心します。『帰ってきた』と感じることが出来ます。この木もまた、私をそう思わせてくれるシーンのひとつです。
どんどん便利になって、物が新しくなっていく中で、その変わらない風景を大事にしていきたいなぁと、ふと思っている今日この頃です。