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2007年6月18日
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「ル・コルビュジエ展」に行ってきました
先日、「ル・コルビュジエ展」(外部サイトへ)に行ってきました。
コルビュジエといえば、「サヴォア邸」や「ロンシャン教会」の設計などで有名な20世紀を代表する大建築家として知られています。
もちろん展示は設計図ばかり・・・と思いきや、若い頃の絵画作品からスタートしていました。コルビュジエは元々画家からスタートした人なんですね。2〜3点、よくある街並みの風景画などがありましたが、そのほとんどは、いわゆる「ピカソっぽい絵」で、一見難解なものに見えました。でもよーく見ると・・・なんだか見覚えがあると言いますか、「この人が描いても不思議ではない」感じ。その後「サヴォア邸」の模型で、その屋上庭園を見て、それがなんとなく納得できました。この屋上庭園を真上から眺めた形と、この絵がそっくりだったんです。絵を描きながら、設計図も描いていたのかも知れないですね。建築がアートそのもの、という感じです。

Google Mapsでも「サヴォア邸」の屋上庭園が見られます。(外部サイトへ)

コルビュジエは、「サヴォア邸」のような私邸ばかりでなく、大規模な集合住宅も手がけました。その、合理的で、かつ快適な生活が送れるよう工夫された設計は、都市の人口増加による住宅難を解消するためのアイデアが凝縮されていて、ふと、先日特集した「集合住宅誕生物語」を思い出しました。日本住宅公団もまた、都市部に増加した人々のために、住戸の大量供給をしていたのでした。そして公団初の高層住宅「晴海高層アパート」は、前川國男氏の設計。この方、コルビュジエの弟子だったんですね。そういえば外観がなんとなく似ているような・・・。

そんなコルビュジエが手がけた建築が、日本に1箇所だけあるのをご存知ですか?上野にある「国立西洋美術館」の本館がそれで、コルビュジエは基本設計を担当したのだとか。これまで何度も足を運んだ美術館でしたが、建物そのものには注目したことがなかったので、次に行くときは建物もじっくり観察してみたいですね。

そしてもう一つ(もっとあるかも知れませんが、個人的に)、忘れてはいけないコルビュジエの作品に、「ソファ」があります。
コルビュジエとならび称される、ミース・ファン・デル・ローエも「バルセロナ・チェア」という、カッコよすぎる椅子をデザインしていますが、コルビュジエも、これまたカッコいいソファや「寝椅子」をデザインしています。美術館内の、映像展示前には、さりげなくそれらが置いてあって、実際に座って鑑賞できるようになっていました。コルビュジエのソファに座りながら、彼の美しい建築映像を観る・・・。いつか自宅で実現したいものです。小西さんは、「イームズ・ラウンジチェア」を挙げていましたが、こんなふうに、時代やエピソードがいっぱい詰まったアイテムは、持っているだけでも幸せだろうなぁと思います。その前に、今の、足の踏み場もない部屋を出る必要がありますけど・・・。

展示には他にも、コルビュジエがこだわりぬいて設計した住戸を実寸で再現したものがいくつかあり、中に入ることもできました。
さぞ広々快適空間なのだろう、と中に入ると、意外に小ぢんまりとした印象。コルビュジエの設計思想には常に「最小限」というキーワードがあったようで、そういわれてみると、単に窮屈とは違う感じがしました。「何がなんでも広いところがいい」という人には向かないかもしれませんが・・・。理想空間に「隠れ家」を挙げる人なら、“心地よい狭さ”と言えるかもしれません。
そして、コルビュジエが最後に過ごした「小さな小屋」は、たった8畳の空間でした。巨匠が行き着いた最後の楽園は、「隠れ家」だったのかもしれませんね。

展示は9月24日までやっているようですので、巨匠がデザインしたモデルルームに出かける気分で、この「ル・コルビュジエ展」に足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
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