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緑の風が通り抜ける中庭が住戸へのアプローチ
デザインという価値観を創った住まい
【語り】三井不動産レジデンシャル株式会社 担当:中村氏
「デザインはマンションの付加価値としてお客様に認めてもらえるのか?」パーク・コート杉並宮前はこのテーマに答えるべく誕生しました。デザインは、コンペで決定した建築家、早川邦彦氏。この設計コンペという選定方法がマンション設計に取り入れられたのは、発売された1996年当時、他に例を見ない先進的な試みでもありました。建築家の自由な発想と創造性、そして三井不動産が築き上げた居住性能にかかるノウハウとのコラボレーション。パーク・コート杉並宮前が誕生するまでの開発秘話を聞きました。
コンペによる設計者の選定という方法を導入したきっかけは何ですか?
中村 氏
第6次マンションブームだった1994年に、分譲マンションに新しい価値を創造していこうという社内アイディアコンペがあり、その中で「万人受けするステレオタイプではなく、特定のお客様から高く評価されるような個性的なマンションがあってもいい」という意見が出され、「設計デザインコンペ」という試みがスタートしたのです。
建築家・早川邦彦氏の案に決定した理由はどのようなことでしょうか?
中村 氏
コンペに選ばれた敷地は、閑静な住宅地に位置し、南側の公園と北側のテニスコートにはさまれていました。早川氏は、建物を「ロの字」に配置し、公園〜中庭〜テニスコートへと「緑と風が吹き抜けるような集合住宅」を提案されました。多用したガラス面に映り込む緑は美しくさわやかで、周囲の景観にも溶けこみます。リズミカルにグリッドが並ぶ整然としたファサードとあわせ、今までにない新しいマンションが生まれそうな予感にあふれていました。
早川氏によるイメージスケッチ
デザインと性能を両立させるうえで、苦労したのはどんなことですか?
中村 氏
分譲マンションとしての資産性・安全性・騒音対策やプライバシー対策といった分譲マンションとしての居住性能を守りながら、開放的で軽やかなデザインをつくりこんでいくことが大変でした。コンクリートスラブの厚さを確保しながら、外観では薄く見えるよう工夫したり、タイルを貼らない打放しコンクリート壁には見た目にわからない塗装処理をほどこしたりしました。ひとつひとつの問題を解決するために、徹底した議論を重ね、新しい付加価値のある分譲マンションをつくろうと、前向きに問題解決していきました。
住戸プランの面で、新しい点はありますか?
中村 氏
3LDKの間取りの家では必ずしも3つの寝室として利用していないという居住者のデータをもとに、寝室ではなく書斎・家事室用途の部屋をつくり、おそらくマンションの間取りとして初めて「DEN」を提案しました。また、ひとつの部屋をできるだけ整形な部屋にすることにも苦心しました。多用なニーズにお応えできるよう多くのプランバリエーションを用意しました。販売センターでは、75m² 程度の3LDKがモデルルームとして一般的だった当時に、「18.5帖のLDと4.3帖のDENが半透明の引き戸でつながる80m² の1LDK+DEN」のモデルルームを披露し、驚かれると同時に大変好評をいただきました。
※DEN = 英語で書斎、仕事部屋、隠れ家の意
一面の窓と吹き抜け部分により、空間に広がりが感じられるメゾネット住戸のLD
お客様の反応はいかがでしたか?
中村 氏
多くのお客様から「今までに見たことがないけれど、いいね」といった評価をいただき、デザインが付加価値になることが確認できました。特にお住まいの方に職業の傾向があるわけでもなく、また、当初は年配の方から評価されるか心配もありましたが、世代を超えてご評価をいただきました。その後マンション市場で、「デザイナーズマンション」という言葉が一般的になったのもうなずけます。
そして今、東京都杉並区の緑豊かな地に建つパーク・コート杉並宮前の中庭にはケヤキが大きく育ち、南側の宮前公園の深い木立と一体となって、端整に美しく佇んでいます。
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コメント 一覧

今でこそ広いリビングやDENのある間取りは珍しくないですが、その先駆けとなった物件だったのですね。
いつも一歩先を行く物件を作ってこられた「三井のマンション」の所以だと思いました。


投稿者: ぴーやん (2005年3月18日)
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