創り手の目線から 三井の住まいづくりのこだわりブログ。コメントお待ちしています。 「みんなの住まい」メールマガジンのご案内
足元まで外の景色を取り込めるガラスパネルの手すり(パークホームズ鷺沼ガーデン)
楽しめるバルコニーのプランとは?
【語り】三井不動産レジデンシャル株式会社 担当:成松氏
今回は、横浜支店で田園都市線を中心にいくつかのプロジェクトに携わってきた女性担当者から話を聞きました。
田園都市線といえば住宅検討者にとっては緑の多い住環境のよさや整備された美しい街並み、『二子玉川』や『たまプラーザ』など都心部へわざわざ出掛けなくても満足のゆくショッピングスポットが点在していたりと常に人気の高い沿線です。街路樹の木陰に潤いを感じ毎日を送る人々が多いためなのか、この沿線に住まう人々はガーデニングなどへの関心も高いといいます。このようなエリア特性を意識し、緑や花々と親しむ暮らしを楽しんでいただくために考えられたバルコニーのプランニングについて話を聞きました。
バルコニーのプランニングに深い取り組みがあったと聞きましたが、どのような背景からそのこだわりが生まれたのでしょうか?
成松 氏
田園都市線沿いの街を歩いてみれば美しい並木道や多くの公園、住宅街の庭先を彩る草木や花々が目を引きます。ファミリー層の人気が高いこのエリアで、これらの環境を重視し住まい選びをしているお客様にとっては、当然のごとく住まいの中の緑の潤いも大事にしたいと考えていることでしょう。
住まいに対し、このような考えを抱いているお客様に対し「バルコニーライフを楽しんでもらえるマンションをつくりたい」というのが始まりでした。
バルコニーライフと一言で言っても単純に広さがあってスロップシンクがついていればよいというものではないと思います。また、室内空間にもそれらを楽しむための演出が必要だと考えました。そこで手がけるマンションごとの条件に応じてバルコニーのさまざまな工夫をプランニングの中心に考えたのです。
写真は上段左から時計回りに、二子玉川駅前、鷺沼にある公園、たまプラーザ駅前、鷺沼の桜並木
具体的なプロジェクトを例として、バルコニーのプランニング上の工夫点や苦労に関し教えてください。
成松 氏
はじめに「パークホームズ青葉の丘」についてお話しします。この物件は「空間の広がり」を設計上のコンセプトに掲げ、開放的なバルコニーやテラス、吹き抜けの配置などによって生活有効面積をできるだけ確保し本当に寛ぐことのできる住宅になるようプランニングに注力しています。
生活有効面積というとわかりにくいかもしれませんが、一般的にマンションではエントランスや廊下などの共用部分と区別され、住戸内とバルコニーなどの面積を合計したプライベートな空間のことを示しています。

寛ぎの空間としてバルコニーなどを設計する際、なぜ生活有効面積について考えるのかといえば、容積率の問題がからんできます。バルコニーの面積をより広く確保するためにはこの問題が切り離せません。
容積率は建物の床面積の合計を敷地面積で割ったものになります。バルコニーは、奥行き2mであれば容積率に含まれませんが、庇(ひさし)を含めそれ以上突き出した場合は2m以降の分が床面積に入ります。そうなると居室の床面積を圧迫し、室内空間を減少せざるをえなくなります。多くのマンションがバルコニーの奥行きを2mにしているのはこういった背景があるからです。
そこで「パークホームズ青葉の丘」では、居住空間の面積を圧迫せずにバルコニーをより広く確保していくため、上下階でバルコニー面積を変えるなど構造面からの変更という発想に繋がりました。
バルコニー断面イラスト(パークホームズ青葉の丘)
バルコニーの面積を各階で異なるものにするということはあまり見受けられないと思いますが、それを実現するための難しさについて教えてください。
成松 氏
施工上での苦労が一番といえるでしょうか。通常のマンションと異なり、壁面に斜めの部分が発生します。また、各階のバルコニー形状の違い、それと合わせての居室面積の違いなどによってプラン数も増えてしまいます。「パークホームズ青葉の丘」では、総戸数50戸に対しタイプ数は30、反転などのバリエーションを考えるとまったく同じタイプの住戸が極めて少なくなりました。

施工上は複雑になりますが、お客様から見ると住まう方のスタイルに合わせ、さまざまな住戸の選択肢ができるという点でメリットにすることができたと思っています。
バルコニー自体の造りにおいては、奥行き3.2mに対し1.2m部分が上部に庇がなく直接空へと続いています。大きな開放感を楽しめるメリットとなりますが、通常の洗濯物を干す物干しは手すり部分に設置されるため、急な雨が降ったりした時にさえぎる庇がないということになります。
そこで、ちょっとお天気が心配な時や、たくさんの洗濯物を干す時の予備的な機能として庇部分の下に天吊式の物干しも標準でつけることにしました。
また、雨などがバルコニーに入りやすくなるということに関して、設計段階から力を入れてしっかりとした防水加工を床面に施すなどの工夫にも配慮しました。
バルコニーの一番奥側には青空に繋がっている
(パークホームズ青葉の丘)
広さを追求するだけではなく、暮らす上での使い勝手にもとても細やかな配慮がなされていることが理解できましたが、室内空間とのつながりという演出面ではどんなプランニングのポイントがあるのでしょうか?
成松 氏
「パークホームズ鷺沼ガーデン」を例にお話しましょう。こちらは手すり側にクランク状の段差をつけることで、バルコニー自体の面積を変えずに一部が2.2mの奥行きとなるようにしました。
ブランチバルコニーと名づけたのですが、4人掛けのテーブルをおいて食事を楽しんだり、コンテナガーデンを配したりという潤いのスペースです。対する室内は、この空間をダイニングではなくリビングから眺めることができるようプラン配置に極力注力しました。また、リビングダイニングと外との一体感が高まるよう開口部はセンターオープンサッシュに、手すりは室内から座ったままでも外の景色が楽しめるようにとガラスパネルにしています。開放的で寛げるバルコニーがもうひとつのリビングになるような演出だと言えると思います。
ブランチバルコニー概念イラスト(パークホームズ鷺沼ガーデン)
最後に、これらのプロジェクトを通して大事にしていたことはありますか?
成松 氏
小さなお子様も家での時間が多い奥様も、仕事を終えてゆったりした時間を過ごすご主人も、家族の誰もが生活する空間を楽しんでいただけるようにということでしょうか。ここではバルコニーのお話が中心となりましたが、バルコニー以外のプランニングでも楽しく快適であるためにさまざまな工夫を凝らしています。また別の機会があればぜひ、キッチンや玄関ポーチ、共用部など細部へのこだわりもお話したいと思います。
開放的で大きな窓がバルコニーとリビングとの一体感を高めている(パークホームズ鷺沼ガーデン)
『ガーデニング』という言葉は、1997年の流行語大賞。いまも人気は続いていますが、誕生したプランは決して流行に追われたのではなく、家族の暮らしを考えて、いつも楽しく過ごしてほしいという想いの強さからのものなのでしょう。
トラックバック URL
http://blog.37sumai.com/cgi-bin/MT/mt-tb.cgi/263  (トラックバックされる際の注意点
コメント 一覧

現在一戸建てに居住しているので、過去マンションに住んでいたときに気になったことが、バルコニーについてありました。お隣のかたが、バルコニーに鉢の木を置いていたのですが、落ち葉が入ってくるのが気になりました。文句もいえず自分で片付けましたが、なにか木を育てる方のためにオプションでネットやガラスのサンルームなどがあると良いと思います


投稿者: わん (2005年9月22日)

バルコニーのある生活は憧れですが、実際に生活する場合、日本は寒い季節が長い事と、
雨、風の強い日が多い事、私は、昔で言う、長廊下のように、窓の内側に広めの板張りがいいと思います。
あえて、バルコニーは無く、窓を開ければ外との関係があり、閉めればぽかぽかの日向ぼっこ。
モデルルームで、見にいらした方に好評になると思います。
モデルルームのご案内をしてあげたい。いつもそう思って考えています。


投稿者: スイートハウス8 (2005年9月25日)

仕事でしばらく住んだソウルでは、日本より寒いせいか、マンションのバルコニーは100%ガラスばりで、そういう文化を羨ましく思っていましたから、わたしもわんさんやスイートハウス8 さんのようなものがあればいいと思います。洗濯物を干すのにもいいんですよ。


投稿者: 柚 (2005年10月22日)

私の兄が購入したマンションはバルコニーがあります。夏に有名な花火大会が見える場所にあるので、今年の夏は呼んでもらって、バルコニーで食事をしながら見ました。最高にきれいでした。バルコニーがあるってほんとに得してるように思います。


投稿者: やさよーま (2005年10月23日)

去年からバルコニーに観葉植物とハーブをそだてたのは良いんですが、ナメクジにやられて全滅してしまいました・・


投稿者: なお (2008年5月14日)
コメントに投稿すると、抽選でプレゼントが当たる!
 メールアドレス(※半角英数字で入力してください。
※サイト上には公開されません。
 ニックネーム(※全角で10文字以内で入力してください。
※サイト上に掲載されます。
 次回のコメント投稿時にメールアドレスとニックネームを自動で表示しますか?  表示する
 コメント 
 創り手の目線から投稿規約(※必ずお読みください。
下記の規約を承諾いただける場合のみ投稿いただけます。