創り手の目線から 三井の住まいづくりのこだわりブログ。コメントお待ちしています。 「みんすまアンケート」 都心で一人暮らしをするとしたら
樹を知る暮らしは、季を知る暮らし
【語り】三井不動産レジデンシャル株式会社 担当:畑氏
東京ドーム約2.7個分の広大な敷地に、全705戸の居住棟とショッピング&カルチャーエリア〈ららぽーと横浜〉が複合的に開発された、文字通りの“都市”─〈パークシティLaLa横浜〉は、三井不動産レジデンシャルならではの総合力が生かされた大型プロジェクトといえるでしょう。居住棟のコンセプトは、“The Life With Comfort”。それぞれが異なる個性を持つ7つの庭に包まれ、外観デザインまできめ細かく創り込まれたこの住まいには、上質で新しい暮らしへの提案がすみずみまで込められています。その庭園へのこだわり、自然への深い想いについて、開発者が語ります。
〈パークシティLaLa横浜〉〈ららぽーと横浜〉完成予想CG。広大な敷地に、約370店舗のさまざまなショップやカルチャー施設が集積した神奈川県最大級の商業施設との複合開発。
何よりも、シティの名にふさわしいスケールに驚かされましたが。
畑 氏
開発総面積13万m² 、居住棟の総敷地面積だけでも3万m² あります。ただ、パークシティにとって規模以上に大切なのは、「ひとつの街を創る」というテーマ。私たちは、この言葉を「人間の五感を通じて、歴史や文化を体感できる場所を創ること」と捉えました。そういう深い部分から、このプロジェクトに取り組んでいったわけです。
この付近は多摩丘陵地帯の一部に当たります。歴史をひもとくと、昭和初期までは森や田園風景が広がっていたという記録が残されています。
訪れる人たちを優しく、そして上質な雰囲気でお出迎えする緑豊かなエントリーゲート。
また、ここがかつて日本電気さんの横浜事業場だった頃も、構内には多くの樹々があったと伺っています。とすれば、今回の街づくりは、こうした樹の文化、森の文化を引き継ぐことから始めるべきではないか。それが、このプロジェクトの出発点になったわけです。パークシティを直訳すると”公園都市“となるのも、何かの暗示のような気がしました。
どんな街づくりにも核となるキーワードがあります。〈パークシティLaLa横浜〉の場合は何ですか?
畑 氏
“ゆとり”ですね。特に、重層的・複合的な“ゆとり”の創造が大きなポイントです。たとえば、東京ドーム約2.7個分という広さのゆとり。隣接する〈ららぽーと横浜〉の、便利で充実した暮らしというゆとり。80m² 以上の専有面積が生み出す、日常生活のゆとり。そして、緑と季節感に満ちた、たくさんの大きな庭というゆとりですね。
特に庭園に関しては、本物を見る必要があるだろうということで、いろいろな庭園や樹を実際に見てきました。また、多数の庭園に、必要な広いオープンスペースを確保するため、横浜市の都市計画提案制度を活用しました。これは、同市の民間開発事業では初めての取り組みです。
もともと、ゆとりという言葉には、時間的なものや空間的なもの、心理的なものなど、さまざまなニュアンスが含まれています。そういう多彩なゆとりを住む方々に提供することで、本当の豊かさも根付いていくのではないでしょうか。「そこにゆとりはあるか?」というのが、ガーデニングデザイナーやプランナーを含む全員の合言葉になっていました。
合計7000m² にものぼる7つの庭園のテーマは何ですか?
畑 氏
ひと言で表現すると“五感に触れる庭”。緑や花を眺めるだけでなく、風の音や水の音に聞き入り、花の香り、緑の香りに触れ、樹の幹や葉の感触を心に刻みながら、歩いていただけたらと思います。その中で、四季の自然に恵まれた日本文化のゆとりを感じていただければ、うれしいですね。
もちろん、同じ庭はひとつもありません。“エントリーゲート”では、出迎えの場にふさわしいフォーマル感を基調にしていますし、“パティオ”では、入居者だけが利用できるプライベートガーデンの雰囲気を大事にしました。この庭園では、せせらぎや御影石の飛び石、テーブル席のあるテラスなどを結んで散策路を設け、シンボルツリーのイロハモミジ周辺を夜間ライトアップするなど、大人が憩うための庭として、細部まで丁寧に創り込みました。こうした見どころを、庭園ごとに見つけていただくのも楽しいと思います。
夜にはライトアップされる落ち着いた大人のプライベートガーデン、パティオ。

また、どこか一つの庭園について、季節や気分によって変化する表情を味わっていただくのもいいのではないでしょうか。実際に眺めて、触れて、歩いて、くつろぐ中で、ご自身のベスト・シーン、ベスト・ガーデンを見つけていただければと思います。
植栽のバリエーションにもこだわったそうですね。なぜですか?
畑 氏
日本文化にとって、“樹”は“季”そのものだから。樹を知ることが、季節を知ることだからです。春のサクラ、初夏の青葉、秋の紅葉など、さまざまな樹や草花が織りなす、繊細な季節感やうつろいの感覚は、まさに日本人独特の感性。それを身近に感じていただくことで、季節ごとの暮らしの味わいがさらに深まればと考えました。
実際の植栽の種類は、全庭園を合わせて約120種、数も約2万5千本になります。サクラひとつとっても、咲く時期が異なるものが何種類もありますよ。だから、この庭園では、お花見の季節が長く続きます。カワヅザクラやソメイヨシノ、ヤマザクラ、オオヤマザクラ、八重ザクラまで、長期間にわたっていろいろなサクラのある春を楽しんでいただける。そういう目に見えないゆとりも、このプロジェクトだからできたことだと思っています。
この住まいに暮らすことでどのような日常が重ねられていくのかを思い描くことはとても楽しい時間でした。また、建築家の光井純氏をはじめ、私たち関係者の精密な思考によって作り出された建物や空間ができあがった時、もともとここで暮らしてきた地権者の方々に期待以上のものとして受け入れていただき、喜んでいただけたこともとてもうれしいことでした。
敷地内には大きな樹も多いですね。
畑 氏
樹は人間にとって、水や火と同じぐらい大事なものです。とりわけ、百年、二百年の年輪を重ねてきた巨木からは、包み込むようなやさしさと深い安心感が伝わってくる。また、大きな樹の周囲には、必ず木陰が生まれ、木漏れ日が降り注ぎ、小鳥たちが集まってきます。一本の巨木は、さまざまな自然の恵みを象徴する存在でもあるわけです。
こうした樹と出逢うこと、触れ合うことは、人間、特に子供たちにとって、とても大事だと感じます。自分の何十倍も大きな樹を見上げ、樹皮に触れ、花や若葉の香りを嗅ぐ時、その子供の心の中にも、一本の樹が根を下ろすのではないでしょうか。そうした体験を、一人でも多くの子供たちに、そして大人の方にも味わってほしい。だから、大きな樹の周囲には、可能な限りベンチや芝生広場を置きました。
エントリーゲートを入って目の前にまず広がる中庭、セントラルパーク。

また、それぞれの大樹は、各エリアのシンボルツリーでもあります。たとえば、“エントリーゲート”はクスノキ。“セントラルパーク”はケヤキ。中でも、“サンセットガーデン”を象徴する高さ10mのメタセコイアは、日本電気横浜事業場さんから受け継いだ樹の一つです。私たちにとって、こういう古い樹を残すことは、その土地に受け継がれてきた記憶を預かり、未来へと伝えていくことでもあります。費用や手間では論じられない、こうした価値を大事にすることも、三井不動産レジデンシャルの仕事だと思います。
ふだん、なにげなく使っている「ゆとり」という言葉ですが、きちんと掘り下げて考えれば、これだけのプロジェクトを生み出す力にもなると知りました。〈パークシティLaLa横浜〉が、他とはどこか違うと感じるのも、こうした広く深い視野が背景にあるためでしょう。そう遠くない未来、いくつもの大きな樹に守られ、みずみずしい森に囲まれたマンションのイメージが、ふと浮かんでくるようです。
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コメント 一覧

樹は季っていいコンセプトですね。
日本の良さは四季を愛しむ文化があることだと思います。
「四季がある」
そんなところに住んでみたいですね。
やっぱり、自分の住んでいる場所で四季を感じることができるのはなにより
豊かな生活だと思います。


投稿者: ゆみりん (2007年8月26日)

・写真がとても綺麗で自分で想像を描き加えてしまうほどです。2万数千におよぶ大きな樹小さな木が植樹さ れるということは素晴らしいことです。自然をつねに身近に感じるだけにとどまらず、花吹雪が肩に触れたり、落葉の音を聴くこともあるわけです。
・“絵”を観るにつけ“いま其処に佇んでいる”ように感じられ、それが実現するといいな、と思っています。


投稿者: れんげしょうま (2007年9月12日)

工場の跡にこんなステキな街が出来上がるとは素晴らしいですね。
みんなが訪れたくなる街づくりを続けていただきたいと思います。


投稿者: くるっく (2008年4月13日)
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