創り手の目線から 三井の住まいづくりのこだわりブログ。コメントお待ちしています。 「みんすまアンケート」 都心で一人暮らしをするとしたら
安らぎを生むタワーマンションの照明
【語り】三井不動産レジデンシャル株式会社 担当:石井氏
目黒駅の正面、高台の頂点を占めるタワーマンション〈パークタワー目黒〉。立地にもフォルムにも、高いシンボル性が感じられるマンションです。中でも印象深いのが、街の夜景に浮かび上がるライティングの鮮やかさ。住む人、帰ってくる人はもちろん、街の人々にとっても安らぎを感じていただけるタワーでありたい──そんな想いが込められた照明計画を、開発者が語ります。
「タワー」「丘の上」「目黒駅すぐそば」と、目立つ条件が3つもそろっています。
それでも、照明計画に取り組んだ理由は?
石井 氏
人目をひきつけるマンションであることは間違いありませんが、東京の夜景の中ではどうか、というのが気がかりでした。たとえば、仕事先から自宅に帰る方に、「もうすぐわが家だ」とほっとしていただけるか。近隣に住む方々に「やさしい光のタワーだな」と親しんでいただけるかどうか。1階がオフィスフロアなので、深夜や週末には足元が暗いままという可能性もありました。こういう課題を解決するには、一貫した照明計画が必要だと判断したわけです。

もうひとつの背景として、夜景や照明を新たな価値ととらえる方が増えてきたという実感がありました。私たちのお客さまの中にも、室内照明を電球色で統一したり、間接照明を上手に使ったりする方、バスルームの照明を調光して、お風呂を楽しむお客さまなどがおられます。そうした方々の美意識にかなうライティングを提案したいと考えました。
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間近から見上げた〈パークタワー目黒〉の夜景。シンボルツリーの照明には、ライトダウンの手法が使われています。(完成予想図)
どんな形でプランニングを進めたのですか?
石井 氏
遠景・中景・近景と、視点ごとにポイントとなる照明計画を組み立てていきました。
たとえば遠景では、自然教育園や恵比寿方向からの眺めを想定して、タワー頭頂部に光の柱をセット。高台の頂にそびえるタワーのシンボル性を明快にしています。

また中景では、目黒駅からの眺めを意識して、空へと続く光のラインをタワー外壁に描き出しました。連なる縦の光は、目黒の夜景の新しいランドマークとなっていますし、オフィスフロアと住居フロアに分かれているタワーに一体感をもたらしています。

さらに近景では、間接照明による柔らかな光を随所に取り入れて、安らぎの感覚を演出。またシンボルツリーについては、樹の上方から照らすライトダウンという手法を採用しています。この方法の特徴は、駅や坂道の向こう側からでもわが家の存在がはっきりと分かる点と、降り注ぐ光が木漏れ日のように揺らぎ、味わいのある陰影を生み出す点です。

プランニングに当たっては、六本木ヒルズ・ケヤキ通りのクリスマスイルミネーションや羽田空港第2ターミナルで注目を集めている照明デザイナー・内原智史氏に参加していただきました。おかげで、目黒の街にとっても、東京にとっても、ひときわシックな夜景を生み出せたと思います。
東京の夜景を背景に浮かび上がる光のシルエット。遠景の美しさも照明計画の一部です。(完成予想図)
計画にあたって、特に注意した点はありますか?
石井 氏
まず、図面だけで照明計画を考えないように注意しました。遠・中・近景のポイントとなる地点(視点場)には何度も足を運んでいますし、外観図をベースにシミュレーションを行ったり、周辺の風景を含めた縮小模型(ジオラマ)を使って実際に点灯してみたり。少しでもよいライティングを目指して、いろいろな試行錯誤を繰り返しています。

次に気を付けたのは、明るさと安らぎのバランスですね。たとえば、ほの暗さの中にまたたく小さな光は、あふれる光よりも大きな安らぎをもたらすことがあります。しかし、足元の安全やセキュリティを考えると、照明は多いほうがいい。敷地ごと場所ごとに、そのバランスをていねいに見分けていきました。

もうひとつ注意したのは、毎夜の電気代やメンテナンス費用を抑えること。たとえば、LED(発光ダイオード)を積極的に採用しているのは、消費電力が少ない上に、電球よりもずっと切れにくく、ランニングコストを相当抑えられるためです。また、外壁照明については、窓清掃用ゴンドラを使って交換可能な位置に設置し、万一の故障や破損などに備えています。
これからのマンションにとって、照明計画はどういう意味を持つでしょうか?
石井 氏
個人的には、ますます重視されると思います。というのも、私たちの日常生活は、時間的にも精神的にもどんどん多忙になっている。それだけに、人をくつろぎへといざなう空間は、ますます大切になってくるでしょう。良質の照明計画は、その大きなポイントになると思います。

今回のプロジェクトでは、外壁に照明を埋め込むなど、新しい試みに挑戦しました。しかし、住んでいる方々の想いひとつで、マンションの照明はまだまだ進化できるはず。たとえば、各住戸の外壁に面した部屋を、すべて電球色の照明で統一するだけでも、夜景はさらに美しくなるはずです。そんなコミュニティ全体で結ぶ照明協定のようなものも、検討の余地は十分あると思います。

照明計画の基準は、数字ではなく感性。住む方にとって、周辺の方にとって、さらに街全体にとって一番喜ばれる明かりとは何か。それを考えることも、これからのデベロッパーの仕事だと思います。
お話をうかがって、照明計画とは多くの光を使うことではない、ということを知りました。良質の照明計画とは、光が生み出す陰影や夜景とのバランス、人の心に及ぼす効果まで慎重に考えて初めて成り立つのですね。
良質の光がもたらす安らぎやくつろぎは、数値で測ることはできませんが、その空間は間違いなく心地よい。あたたかな光に満たされた三井不動産レジデンシャルのマンションが、ますます増えていくことを期待したいと思います。
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コメント 一覧

すごくいい物件だと思っていたので、欲しかった・・・・。残念。


投稿者: モーリー (2008年4月 5日)
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