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超高層住宅が、環境を創造する
「超高層住宅」一気に花開く。
80年代後半、三井不動産は『パークシティ新川崎』プロジェクトに着手しました。

当時、「超高層」とは地上60m、20階程度以上のものであり、それは日本全国で21棟、首都圏に限っていえば6棟しか存在しませんでした(※1)。しかしながら、『パークシティ新川崎」をはじめ、30棟以上の超高層住宅が計画されるようになり、《超高層住宅時代》の到来は、決定的なものになりました。
※1:三井不動産こんにちは1985年10月号
住宅を高層化させることのメリットとして第一に挙げられるのは、素晴らしい眺めのある快適な暮らしです。驚くべきことに1960年代初頭の日本では、高い階ほど家賃は安い=価値が低いとされていました。日本初の超高層建築「霞が関ビル」の計画段階で、上層階ほど家賃が高くなるというアメリカ方式を導入することになるのですが、まさにそれが『上にいくほど見晴らしが良く、快適な居住空間が生まれる』という現代の不動産常識の出発点です。
超高層にすることで広がる可能性
さらに挙げられる高層化のメリットは、建物を高層化することにより敷地の空地率、いわゆる緑地などのオープンスペースを多くとることが可能になることです。「パークシティ新川崎」を例にとると、同じ容積率(※2)であるならば、8階建てなら76%までしか取れなかった空地率が、25階まで高くすることにより94%まで上昇させることが可能になるのです。
※2:建築物の延床面積の敷地に対する割合のこと

7万1000m² を超える広大な敷地に計画された『パークシティ新川崎』は、2棟の建物に超高層建築を取り入れることにより、広場などのオープンスペースを贅沢に確保し、それにより水や緑を感じる潤いある暮らしを実現しました。それとともにオープンスペースに「建物へのアプローチのための交通的機能」「憩いを目的としたレクリエーション機能」「街のデザインとしての景観的機能」などさまざまな機能を創りだすことに成功しました。
また敷地を南北に貫く歩行者専用道路「セントラル・アベニュー」を設け、これを軸に街区分けするなど、単なる“通路”に留まらない意味を持たせました。『パークシティ新川崎』では、まさにこの「アベニュー」がコミュニティ全体の軸となり、住まう人同士のコミュニケーションをはかるうえで大切な役割を果たしました。
人々が行き交い、子供が遊ぶセントラルアベニュー
高層住宅としてばかりでなく、広大な“街づくり”のモデルケースとして、この後の三井不動産レジデンシャルのスタンダードと言えるプロジェクトでしょう。
時代物語
1988年、いわゆる「ドライ戦争」が勃発。あらゆるメディアが「ドライ」の3文字を取り上げていました。ビールをはじめ様々な食品が競うように「ドライ・辛口」を謳っていました。日本人の嗜好性に大きな変化を与えた年といえます。
また、青函トンネルが開業、瀬戸大橋の開通、ソウルオリンピックの開催など話題の多い年になりました。
すっきり、爽やか、辛口が人気を呼んだ「ドライ」ビール
すっきり、爽やか、辛口が人気を呼んだ「ドライ」ビール
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コメント 一覧

高層マンションだからこそ、オープンスペースを充分活かす事が出来るのですね。それにしても以前は、高い階ほど家賃が安かったとは驚きました!それを覆したのも(三井不動産が主体となって作った)霞が関ビルだったとは二度驚きです。


投稿者: ぴーやん (2005年3月18日)

今でこそ珍しくはなくなりつつある「超高層住宅」ではありますが、80年代は未だ先駆けの時代であったのですね。
日本の国土面積における住宅事情を考えれば、それはある意味必然的でもありながら、又一方で利便性を兼ねたとても画期的な事であったのだと思います。
ホテルなどに於いても"超高層”が多くの支持を得られている様に、地上から離れた天空の場所は、非日常を感じられる憧れの場所であり、超高層住宅は、正に一般人にとって個建住宅では到底手に入り得ない個人の夢の空間の実現が可能となったのです。
これからも、立地や空間etcにより様々な顔を見せる超高層住宅の多彩な色への変遷を楽しみに、更なる飛躍を大いに期待しております。


投稿者: みさきち (2005年4月13日)
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