80年代、三井不動産が開発した大規模住宅地『パークシティアベニュー舞浜』は、「街の景観」を考えるうえでひとつのターニングポイントとなりました。この街は、1983年、東京ディズニーランドの開業で一気にメジャーになった浦安市・舞浜に造られた都市型一戸建て住宅街です。1984年の第5期販売から新しく取り入れられた「ビレッジ・スタイル」という街区デザインが、当時斬新な考え方として話題になりました。

色や外観が異なっても、外構部分の統一で美しく整った街並みとなっている
この「ビレッジ・スタイル」とは、ひとまとまりの街区全体を低い壁で囲って統一感のある新しい街並み形成をはかり、一方で、中にある一邸一邸の壁はできるだけ低くし、オープンにしようとするものです。各住宅には門も塀もなく、街並みは驚くほど開放的なものとなりました。ブロックなどの高い塀が一般的であった当時、どう受けとられるか? と懸念されましたが、各家々の緑が“そのまま街の緑になる”という斬新な発想は多くの人に受け入れられ、さらに“街を美しくデザインする”概念をも広く知らしめることができました。
さらに「住宅デザイン」という概念を
壁や塀のない「ビレッジ・スタイル」をとることで、より力を入れたのが「住宅デザイン」。塀や壁がないため街のイメージを印象付ける建物外観の「住宅デザイン」の意識が高まることは当然の成り行きでもありました。
『パークシティアベニュー舞浜』では、白壁に太い梁を埋め込んだ「ハーフ・ティンバー」と大きな「屋根勾配」を外観デザインの基調として統一。これは、英国の伝統様式「チューダー・スタイル」からインスパイアされたデザインです。

ハーフ・ティンバー様式の住宅

開放的で、表情豊かな家々が建ち並んでいる
さらに、使用する部材にもこだわりました。玄関の門灯、サインポスト、またキッチンなどの水まわりの設備はすべて特注で造られました。これらの商品は大きな人気を呼び、このなかの一部は規格商品として、一般メーカーから広く販売されることとなりました。
建売住宅の常識を打ち破る「デザイン」へのこだわりは、その後の住宅地の商品企画にも大きな影響を与えました。
第5期にできあがった街区は、その後の『パークシティアベニュー舞浜』の街づくりの基礎になりました。戸建住宅の場合、ひとつひとつの個性はそれぞれの住まい手が大切にしていますが、街並みの美しさというものも譲れないもののひとつなのでしょう。
オーストラリアから「コアラ」が日本に初上陸し、その愛くるしい姿でたちまち人気者になりました。当時、東京都の多摩動物公園、名古屋市の東山動物園、鹿児島市の平川動物園の3園に贈られたコアラは、その後数を増やし、今では8園で飼育されています。この年は、CMで話題になった『エリマキトカゲ』も人気を集め、めずらしい動物ブームの一年でした。
確かに統一感のある街並みというのは きれいというだけではなく、そこにいるだけで落ち着いた気持ちになれるものですよね。 単純に同じ形の家ばかりが並んでいるというのはとても面白みもなく、一生すみ続ける我が家という雰囲気ではないですが、このようにそれぞれの個性を持ちつつ周りとの一体感、統一感をもった我が家というのは自分たち家族にもお客様にも喜ばれ誇りにできるのでしょう。自分たちがこの街をつくっているのだと感じることができるのでしょう。
投稿者: ぽぽ (2005年4月19日)