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日本の“伝統美”を誇る暮らしがある
建築美と心地よさを創造する原点
人にも環境にも大きな影響力をもつ“集合住宅”を開発するデベロッパーとしては、ひとつひとつのプロジェクトごとに、信念、託す思いが必ず存在するものです。
そのプロジェクトが、長い歴史を幾重にも刻んできた土地で行われるものであれば、守られてきた価値を継承しつつ、“住空間”としての新しい価値、次世代に受け継がれていく不変の価値を、さらに創造することを試みるのです。土地の持つ特性を大切にしながら、時代の価値観や先端技術を取り入れた、新たな心地よい住空間を目指すこと。歴史ある街、市ヶ谷で始まったプロジェクト「パーク・コート市谷加賀町二丁目」が、大きな力を注ぎ創りだした建築美はこの動かざる理念が原動力となっていました。
歴史を物語る史跡が数多く残るこの街のなかでも、「加賀町」という名が示すとおり、建設地は、江戸時代初期に加賀藩前田家の屋敷があったという場所でした。この縁(えにし)をいかに大切にするか、この街にふさわしいものとは、そしてこの街の歴史に見合うだけの価値をどのようにつくるか、このプロジェクトの第一歩は徹底的にそれらを考えることでした。
幻想的とさえいえるエントランス外観
日本の暮らしの中の美意識を描き出す
建設地の周辺は、時を重ねた大樹がいくつもそびえる住宅街。風格をもちながらも、どこか懐かしい「和」の雰囲気が心地よく、ゆったりとした時間を感じさせてくれる落ち着いた立地です。この、時が築いた風格や伝統こそ、このプロジェクトが引き継ぐべきものと考え、今の時代に“和の伝統美を伝える”ことをコンセプトとし、プランニングが始まりました。
日本に古来からある四季という、自然の恵みを暮らしの中に取り入れる巧みな美意識。この伝統的かつ不変の悦びを景観のそこかしこに創りだしています。
街にとけこみ、環境を壊すことなくその周辺の質をも高めていく佇まいある外観。それは、土壁を影像した割肌のボーダータイルを施し、落ち着きある色彩が自然光に美しく映えるものとなりました。夕暮れには庭園灯に照らされる塀とその背後に植え込まれたオカメ笹やケヤキの株立などの陰影に、人々を包容してくれるようなぬくもりを感じることでしょう。また、風格のある方形乱貼り(※)のさび石の佇まいなど、ひとつひとつ丁寧に演出された和の質感が周囲との調和を保ちつつ存在感を醸しだしています。
エントランスから眺める「孟宗竹の庭」
※方形乱貼り:石材を壁や床に張る際、大きさの不ぞろいな四角い割石、荒石を、目地が十字になる積み方(不良な積み方とされる)をさけて積むこと。
伝統を大切にした結果の、グッドデザイン賞
そしてもうひとつの“伝統美”といえるものへのこだわりが庭の造形です。庭も建物の大切な要素であり、建物と街を繋ぐためにも切り離して考えることはできませんでした。敷地の中央に配した中庭を「庭園」と位置づけ、茶室に向かう露地のような趣ある空間にしました。そこに作られた庭は「モミジの庭」と「孟宗竹の庭」。
モミジ、スギゴケ、スナゴケ、モウソウチクなど、日本古来から生息する植物で彩られた中庭は、それだけで美しい日本の美を表現させることに成功しました。
さらに、敷地入り口近くの「坪庭」には端正な造形をもつイネ科の竹、シホウチクを植え、足元には砂利をまぜた苔を敷きました。中庭の一番奥には「シャラの庭」を設け、シャラ、ヒイラギナンテン、サツキやアセビなどを植え、御影石を敷くことでさらに素朴さの中にも洗練された美しさ、静謐を表現しました。
大切に受け継がれてきた伝統、時を重ねるほど成熟してきた優雅を表現したこの建物は、2002年、三井不動産として2つめのグッドデザイン賞を受賞しました。
中庭の木々の足元に敷かれた苔は、永い時を経たかのような自然な落ち着きを感じさせてくれる
しいもの、伝統の美学は普遍なもの、そしてそれらは多くの人々に親しまれ“不変の価値”を見出すものであるということを教えてくれた物件のひとつといえるのかもしれません。
時代物語
2002年の秋、小柴昌俊氏がノーベル物理学賞受賞、田中耕一氏がノーベル化学賞受賞と、日本人のノーベル賞ダブル受賞というビッグニュースに、日本中が沸きかえったことは、まだ記憶に新しいことですね。日本人のノーベル賞の受賞者は、この年で一気に12人に。今後も、世界を舞台に活躍する識者が誕生することが期待されています。
笑顔で受賞会見を行う両名
笑顔で受賞会見を行う両名
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コメント 一覧

欧風と和風をひとつのパークコートにとりいれるのは無理だろうと思ってましたが
すごく素敵に融合するものですね。
疲れて家に帰ったとき和を感じるとなぜか癒された気分になります。
こういう建物実際に見てみたいです


投稿者: たのいき (2005年11月20日)

パークコートという近代的なものに、和の趣がふんだんにとり入れられ、素晴らしい芸術作品ですね。


投稿者: ゆず (2006年4月18日)
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